■フジテレビ上層部の勘違い?
「同局の上層部が春の改編時に発表した、《楽しくなければテレビじゃない》という、80年代の制作コンセプトへの原点回帰が影響していると思われます。豪華なキャストをそろえて勢いは感じさせていますが、出落ちで終わっている。『ONE DAY』で頻繁に見られるコントのような演出も、80年代のバブル感を思わせ、虚しさを覚えます。《楽しくなければテレビじゃない》はいいんですが、《楽しいだけ》で終わっている感がありますね」(前出のテレビ誌ライター)
視聴者からも「レストラン編」は不要だと指摘する声が多いが、「逃亡編」と「地方テレビ局編」だけで構成すれば、もっと締まった作品になったかもしれない。
3人の謎が少しずつ明らかになり、《歩道橋で「梅雨美さん」に反応したのもやっぱり関係あるよね? 桜井ユキとニノが元恋人?》《精神科医の「記憶喪失だから気を付けなさい」って言葉が違和感、まるで誠司に記憶が戻るとミズキ(中川大志)の立場が悪くなる?》などと、考察するファンも出てきた。
二宮、中谷、大沢が本格的に交錯し、物語が大きく動き出すことで、後半の巻き返しに期待したい。