11月5日、鈴木亮平(40)主演の日曜劇場『下剋上球児』(TBS系)の第4話が放送された。
本作は、高校野球を通して、現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描く、ドリームヒューマンエンターテインメント。
登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクションだが、三重県立白山高校の弱小野球部が2018年に甲子園初出場を果たすまでを記録したノンフィクション作品『下剋上球児』(カンゼン)に、インスピレーションを受けて制作されている。しかし、この日は「もう1つの熱い野球ドラマ」も影響したのか、低視聴率を記録してしまった。
「11月5日の同時刻、フジテレビでは、プロ野球の日本シリーズ、阪神タイガース対オリックス・バファローズ戦が生中継されていました。3勝3敗で迎えた第7戦で、勝ったほうが日本一。もし阪神が勝利すれば1985年以来、38年ぶり2度目の日本一ということもあって、非常に注目を集めていた。
結果は、7-1で阪神が勝利して日本一になり、関東地区では平均世帯視聴率は18.1%(ビデオリサーチ調べ)を記録。個人平均視聴率も個人11.5%を記録していました」(テレビ誌編集者)
対する『下剋上球児』第4話の視聴率は世帯8.0%、個人5.1%。前回(10月29日放送)の世帯9.2%個人5.7%から、大きく数字を落としてしまっている。
「全国的に人気の阪神の38年ぶり優勝なので仕方のないことでしょうが、No.1ドラマ枠の日曜劇場の作品としては、やはり寂しい数字ですよね。
リアルでは阪神が優勝した一方で、『下剋上球児』の第4話は、物語の舞台である越山高校野球部が、地方大会1回戦に挑み、奮闘するも敗北――という内容でした。球児たちは次世代に未来を託す爽やかな感じもありましたが、大人サイドは違っていた。これまで以上に空気が重苦しくて、“もはや刑事ドラマ”なんて声もありました」(前同)
主人公で教師の南雲脩司(鈴木)は、教員免許を偽装して教壇に立っていたが、第4話のラストで南雲は丹羽慎吾校長(小泉孝太郎/45)と警察に出頭。
南雲の妻・美香(井川遥/47)が南雲を残し子どもたちと東京へ行くことを決意したが、事情を知らず東京行きに難色を示している番家天嵩(ばんか・てんた/10)演じる息子の青空が強引に家に戻ると、そこはもぬけの殻だった――という、あまりにも悲しすぎるドラマが描かれたのだ。
青空役の番家は、鈴木と2020年放送の同枠ドラマ『テセウスの船』以来の親子役であることが放送前から注目を集めていたが、『テセウス』は“鈴木が冤罪で逮捕されて番家や家族と離れ離れになる”という物語だったため、
《南雲先生逮捕されちゃうと青空との関係がテセウスの船の佐野親子(鈴木と番家)との関係と同じになってしまう》
《捕まる鈴木亮平にこの子役の子はもうテセウスなんよ………》
といった声が、SNSにも多く寄せられている。