30年以上前に一世を風靡し、街の至る所でその曲を耳にしたシンガーソングライター・槇原敬之(54)の『もう恋なんてしない』。その名曲が現在、大注目を浴びているという――。 

 音楽系クリエイターエージェンシー『muchoo(ムチュー)』に在籍する、音楽プロデューサーでコンテンツクリエイターのCHOBO CURRY(チョボカリー)がリミックスを手がけた楽曲『もう恋なんてしない(槇原ドリルRemix)』が11月8日にサブスク配信を開始した。

 元曲は、1992年5月にリリースされた槇原の曲『もう恋なんてしない』。これは槇原が23歳の時に発表した5枚目のシングルで、現在までの累計出荷枚数は約170万枚を超えるミリオンセラーである。

 これにCHOBO CURRYがドリル調のリミックスを施した楽曲が、冒頭に挙げた『もう恋なんてしない(槇原ドリルRemix)』だ。

「“ドリル・ミュージック”とは、2010年代頃に米・シカゴを拠点として流行ったヒップホップのサブジャンル。シカゴという治安の悪化が懸念される地域の影響で、銃やギャングなど暴力的な言葉を多用し、ダークな重たいビートという音楽性が特徴です。

 その後、世界的に広がった“ドリル”スタイルは、イギリスでは“UKドリル”として独自に進化。日本でも近年注目を集めている音楽ジャンルです」(レコード会社関係者)

※画像はmuchooの公式X『@avex_muchoo』より

 元々この『もう恋なんてしない(槇原ドリルRemix)』はCHOBO CURRYのYouTubeチャンネルで21年11月にアップされていたが、23年秋頃になってTikTok上で大流行。

 楽曲に合わせたダンスを楽しむ若者たちの間ではドリル調のリミックスであることから「槇原ドリル」と命名され、現在TikTokでの「#槇原ドリル」視聴数は3億5500万回と3億回を余裕で超える勢いとなっている(11月12日11時時点)。