■池田エライザも“チョベリグ”で平成文化が大復活
日本マクドナルドは今年5月から平成に発売し、人気を博したハンバーガーを『平成バーガー』と銘打って期間限定で販売開始。女優の池田エライザ(27)が平成の歌姫として知られる浜崎あゆみ(45)の音楽に併せて1990年代後半の流行語である“チョベリグ”とC M内で叫ぶ姿が、話題を呼んだ。
「令和世代にとって平成は古いではなく、“可愛い”なんです。インスタグラムやTikTokなど様々な媒体がある中で、Z世代は他世代と比較して承認欲求が強く、周囲の注目を自分へと集めたいという願望を強く持っている。
そんな時代に、『話題のギャルならうちらだし』から始まる『ぺろぺろきゃんでー』の楽曲は、自分のことを主人公として捉えた歌詞であり斬新だったのでしょう」(前出のトレンドアナリスト・太田氏)
一方で、世相を表したYouTuberも人気を博した。その代表格がRちゃんだ。
「整形に総額2000万円以上投入していると告白済みのRちゃん。整形後には、ビフォーアフター画像を紹介するその姿が“赤裸々”として視聴者の共感を呼んでいます。ありのままを告白するスタイルが若者に受け入れられたのか、YouTubeの登録者数は80万人超えです」(前出・トレンドアナリストの太田氏)
昨今、若者の間では渡韓して美容医療を受けることが一大ブーム。しかし、巷では美容医療に関する情報が溢れすぎているのもまた事実だ。
「顔出しで自身の経験を明かしているのが、視聴者からの信頼感につながるのではないでしょうか。Rちゃんは美容医療の体験談に限らず、ユニクロやZ A R Aなどのファストファッションブランドで、シーズンごとに購入した服を紹介するコーディネート動画も人気です。
芸能人のように手の届かないスターではなく、身近な綺麗なお姉さんというポジションで視聴者からの人気を博したように思われますね」(前同)
星の数ほど世の中にいるYouTuber。その中でスターダムを駆け上がれるのは、ほんの一握り。有名になるのは、飛躍のきっかけや人気を集め続けられるだけの魅力があるからだ。
太田まき子
新潟県出身。大学卒業後、広告会社及びマーケティング会社にて女性向け商材のプロモーション、ファッションカルチャーイベントの企画運営、エンタメ系の広報PRなどを担当。現在は、フリーランスのPRとして、トレンドのマーケティングやリサーチを行う。