■キャラクター推しのファミマ、狙い目は「ファミチキとセット」

 23年のファミリーマートのクリスマスケーキは24品。毎年トレンドの人気キャラクターとの限定コラボケーキが得意で、22年は人気漫画『僕のヒーローアカデミア』、同じく漫画キャラクターの『ちいかわ』、韓国発の人気グループBTSメンバーがデザインした『BT21』、猫専門イラストレーターCoony(クーニー)さんとコラボした『ねこねこ』、それとよこみぞゆりがデザインした『すみっコぐらし』の5品。

 今年は昨年と継続で『ちいかわ』『ねこねこ』『すみっコぐらし』、そして新しく人気絵師ぢゅのが描く『mofusand』とのコラボが実現した。

※画像は「ファミリーマート」の公式X(旧ツイッター)『@famima_now』より

「キャラクター好きには良いと思いますよ。それぞれファミマ限定のオリジナルケーキとなっていますし、おまけとしてオリジナルグッズも付く。ただ、ファミマは広告宣伝費をたくさんかけて、キャラクターやタレントとのコラボに商品開発よりも力を入れている印象です。

 そして、ファミマのフライドチキン『ファミチキ』はコンビニチキンのなかで最も人気があります。ファミマのクリスマス商品なら、ケーキだけでなくぜひファミチキをセットで楽しむと良いのではと」(前出の流通ジャーナリストでコンビニ評論家の渡辺氏)

 三“社”三様のクリスマスケーキ。身近にあるコンビニだからこそ、それぞれの得意ジャンルを見極めると、よりクリスマスが楽しめそうだ。

渡辺広明(わたなべ・ひろあき)
1967年生まれ、浜松市出身。東洋大学法学部経営法学科卒業。株式会社ローソンに22年間勤務し、店長・スーパーバイザーを経て約16年間バイヤーを経験。日用品を中心に、さまざまなメーカーと約750品目の商品開発に携わる。顧問、講演、メディア出演等幅広い活動を行っており、現在フジテレビ『LiveNews α』レギュラーコメンテーター。Tokyofm『馬渕・渡辺の#ビジトピ』パーソナリティ、YouTube『やらまいかビジニュース』。著書に『コンビニが日本から消えたなら』(ベストセラーズ)、『ニッポン経済の問題を消費者目線で考えてみた』(フォレスト出版、馬渕磨理子との共著)等。