■モヤモヤするほどに応援したくなる
「家族というテーマは普遍的なものなんです。ただ今作は『渡鬼』のような昭和・平成スタイルと違い、一家を支えるのが女性だったり、トラブルを起こすのが男性陣だったり、うまく令和版にアップデートしています。また、女性支持の厚い小池が主役を務めるのも、共感度を増していますね。リアタイの視聴率がいいのも、見ていて応援したくなる気持ちがあるのでは?」(テレビ誌ライター)
今作では、吉岡秀隆も作間龍斗も身勝手ぶりを存分に発揮。それなのに、見ていてイライラしないのはなぜか――?
「夫(吉岡)、息子(作間)、父(小林)という、男性陣がダメあればダメなほど、彼らを養うことになった、主婦・小池への思い入れはさらに高まるんです。特にニートのようなグータラ夫を演じる吉岡は、さすがの演技。もっとダメっぷりを発揮してほしいですね」(前同)
同局系の水曜夜10時枠は赤楚衛二(29)主演の『こっち向いてよ向井くん』(23年7月期)の全話平均視聴率が5.0%、芳根京子(26)主演の『それってパクリじゃないですか?』(23年4月期)が4.2%と、最近は失敗続き。令和版『渡鬼』は、意外なヒットになりそうだ。