■「相対的に柏木はマシだった」と再評価される事態に
八神は、久留美や舞の行きつけのお好み焼き屋を無意識に見下す発言をしたり、「今のままやったら久留美ちゃん不幸なまんまやんか。せやから、俺が助けてあげたいねん」など、久留美の父親や家庭事情に上から目線の発言を繰り返した結果、久留美は八神に嫌気がさし、婚約を解消した。
同じ「エリートの彼氏」として八神を柏木と比較する声は多く、
《柏木学生もアレな部分は多々見られた。でも、うめづ(※主人公たちの昔なじみのお好み焼き屋さん)を「こんな所」呼ばわりしないし、本場のお好み焼きを嬉しそうに食べてたってだけでも、柏木学生の好感度が今更上がっている》
《ちゃんと大阪まで来て別れを告げに来た柏木がどれだけ誠実だったか、八神のクソ振る舞いで浮かび上がる柏木の人間性よ》
《八神先生がクソ野郎すぎた結果、わたしがこよなく愛する柏木さんの株が地味に上がってるの悔し嬉しい》
と、SNSには、相対的に柏木の株が上がった、とする声が多く寄せられているのだ。
「現状、目黒さんが演じたキャラクターで、唯一といっていいくらいに評判の悪かったのが『舞いあがれ!』の柏木でした。それだけに、『キネマ旬報』の新人男優賞を受賞した裏で、図らずも柏木が再評価されたのは、目黒さんの“黒歴史”が消える、とも言えそうですよね。
まだ『舞いあがれ!』の物語は続いているし、朝ドラでは出番が終了したキャラも後日談がナレーションなどで紹介されることもある。さすがに柏木の再登場はないかもしれませんが、今後、彼の活躍が明かされ、さらに評価が上がっていくかもしれませんね」(前出の女性誌編集者)
役者としてどんどん存在感を増していっている目黒。幸運にも柏木の“黒歴史化”は回避できたようだ。