■元男闘呼組の『紅白』出場を押す動きもあったが……

 前出の芸能プロ関係者は話す。

「80年代~90年代初期の旧ジャニーズ事務所は悪い意味で体育会系なところがあり、先輩が後輩に厳しいところがあった。しかし、男闘呼組は面倒見が良くて後輩であるSMAPにも優しかったため、2022年の男闘呼組復活を木村拓哉さん(51)と中居正広さん(52)を筆頭に、元SMAPの全員が喜んでいたのも記憶に新しいですよね。中居さん、木村さんはそれぞれ、ライブにも駆けつけ、男闘呼組のパフォーマンスに熱狂していたと報じられていますね」

 男闘呼組のメンバーでは成田が芸能界を引退して故郷・名古屋で働いていたが、岡本とメールで連絡は取っていたという。成田は活動再開に消極的だったが、2019年に開かれたジャニー氏のお別れ会で岡本と再会したことで、少しずつ再稼働が現実味を帯びていき、2022年にそれが実現した。

「成田さんが男闘呼組と芸能界に戻ることを決意した裏側には、MISIAさんが所属する芸能事務所・リズメディアの社長でプロデューサーの谷川寛人氏の存在が大きかったといいます。谷川社長は、男闘呼組が『紅白』に出場できるようにプッシュしていた、とも聞こえてきています」(前同)

 成田は音楽の世界には戻らないと決めていたが、岡本から「会わせたい人がいるから一度東京に来て」と言われ、そこで出会ったのが谷川氏だった。成田が上京後も生活できるように、同社が経営する飲食店の厨房の仕事も紹介してくれたという。成田はこの出来事を振り返り、

《正直、料理の修業はかなりしんどくて。でも、そのおかげで料理も上達して、スタッフのまかないご飯を作ったり、自宅で母親に料理をふるまったりできるようになったし、好評でした。そういう苦労が身になって、良い楽曲を作れるようになりました》

 と、2022年11月28日に『Yahoo!ニュース』のインタビューで語っている。