■会社の清算や社長交代ができない理由

 現在、ジェイ・ドリームの代表取締役社長を務めているのは、加害問題でジャニーズの副社長を引責辞任した白波瀬傑(しらはせ・すぐる)氏だ。

 白波瀬氏は2008年4月にジェイ・ドリームの取締役に就任し、2020年6月に代表取締役になっている。

 SMAPが解散して香取慎吾(46)、草なぎ剛(49)、稲垣吾郎(49)、中居正広(51)、そして元チーフマネージャーのI氏が退所したことで、ジェイ・ドリームは基本的に稼働のない幽霊会社となったのだが、会社を解散・清算するとなったら、会社の資産、株式などを株主らに分配する必要が出てくる。そうなったらI氏や元SMAPメンバーにも大金が支払われることになるから、それを嫌ったジャニーズサイドが白波瀬氏を代表取締役にして、形だけ存続させているのでは――とも噂されてきた。

※画像は新しい地図 の公式X(ツイッター)『@atarashiichizu』より

「白波瀬氏は一連の騒動の責任を取る形で本社の副社長を辞任、ジャニーズを離れた人なのだから、普通に考えればジェイ・ドリームからも外さなければいけないはず。にもかかわらず、会社自体がタブーな存在になってしまい、触れなくなってしまっているといいますね」(前出の芸能プロ関係者)

 ジェイ・ドリームはすでに会社として機能していない幽霊会社だから、新社長をそれだけのために用意するのはおかしい。“それなら正式に会社を畳んで清算すれば済むのでは?”と思えるが、

「それも難しいと。会社には資産があって、会社を畳むなら、株を持っているという元SMAPのメンバーとI氏にお金を分配する作業など、細かい手続きが必要になってしまい、多忙な元SMAPメンバーも絡むと大がかりなことになってしまいますからね。

 もちろんそこには、旧ジャニーズサイドとI氏サイドの関係性が良くないこともかかわってきます。この清算が非常に大変であることが、ジェイ・ドリームがアンタッチャブルな存在になっている1つ目の理由だといいますね」(前同)