■全秋ドラマが『名探偵津田』の前に撃沈
一方で、11月2週――6日~12日にかけて放送された各局の主要ドラマのコア視聴率は以下の通り。
【日本テレビ系】
・木南晴夏(38)主演『セクシー田中さん』の第4話(12日放送)…2.8%
【テレビ朝日系】
・松岡昌宏(46)主演『家政夫のミタゾノ』の第5話(7日放送)…2.6%
【TBS系】
・鈴木亮平(40)主演『下剋上球児』の第5話(12日放送)…3.2%
【フジテレビ系】
・二宮和也(40)、中谷美紀(47)、大沢たかお(55)主演『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』の第5話(6日放送)…1.9%
・多部未華子(34)、松下洸平(36)、今田美桜(26)、神尾楓珠(24)主演『いちばんすきな花』の第5話(9日放送)…1.5%
「現在のドラマ業界で最も高いコア視聴率が取れるのは『水ダウ』と同じTBSの日曜劇場枠ですが、その枠で放送されている『下剋上球児』ですら、『名探偵津田』の事件編に負けていたわけです。『名探偵津田』の4.2%というコア視聴率は、全局の全ドラマと比較して断トツトップの数字。
もちろん、『水ダウ』はバラエティだし、比較すること自体ナンセンスかもしれませんが、『名探偵津田』は“ほぼ『VIVANT』”と讃えられたドラマふうの構成になっていますからね。今年の秋ドラマは、夏に猛威を振るった大スケール考察ドラマ『VIVANT』の影響を受けて、少しでも似ているところがあると徹底比較され、“『VIVANT』と比べるとしょぼい”と言われ見られないという現象が起きているといいます。
しかし、十分に同ドラマを意識した感じの『名探偵津田』は多くの視聴者の心を捉えたわけで……日曜劇場を始め、TBSでドラマを制作する人たちも複雑な思いを抱いたかもしれませんね」(前出の制作会社関係者)
視聴者の心を捉えて離さない大ヒット企画を編み出した『水ダウ』が素晴らしいと見るべきか、ドラマ界が残念な体たらくと評価されるのか……思わぬ衝撃結果だったようだ――。