■“ボキャブラ世代”が事務所の言うことを聞かないワケ

“ボキャブラ世代”とは、1992年から1999年まで放送されたバラエティ番組『ボキャブラ天国』(フジテレビ系)に出演していたお笑い芸人のことを指す。

 同番組には爆笑問題ネプチューン、海砂利水魚(現・くりぃむしちゅー)、元U-turnの土田晃之(50)、元底ぬけAIR-LINEの古坂大魔王(49)、そしてスープレックスというコンビを組んでいた劇団ひとりなどが出演していた。

「『ボキャブラ天国』の放送中、ボキャブラ芸人はアイドル並みの人気を誇りましたが、番組が終了すると一気に人気は下火に。その後、数年、十数年にわたって冬の時代を経験したという芸人は少なくありません。そこから、現在活躍している人たちは這い上がってきたわけですが、『ボキャブラ天国』終了後、“事務所は何もしてくれなかった”と感じている芸人が多いんですよ。

 だからこそ、今テレビに出まくっている“ボキャブラ世代”の芸人には、“自分の力で這い上がってきたという自負”があるわけです。そういった背景もあって、基本的に事務所の言うことや方針に従わないと。

 爆笑問題の太田光さん(57)が顕著ですが、番組でも独走しがちですよね。ただ、信頼できるテレビマンや放送作家とは良い関係にはある。それでも自分の世界を持っていて、突っ走ってしまう人が少なくない。その独走の裏には『ボキャブラ天国』終了後の、“冬の時代”に独りでもがき苦しんだ経験があるということなんです」(前出のお笑いプロ関係者)

 劇団ひとりをはじめとする“ボキャブラ芸人”には、これからも思う存分に暴れ回ってほしい!