女優の趣里(33)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説ブギウギ』の第37話が11月21日に放送され、視聴者からは悲しみの声が多数上がった。

『ブギウギ』は109作目の朝ドラで、「ブギの女王」と呼ばれた戦後の大スター・笠置シヅ子さん(1914~85年/70歳没)がモデル。大阪の下町にある小さな銭湯の看板娘・花田鈴子が戦争の苦難を乗り越え、“福来スズ子”としてスターへと駆け上る姿を描く。

 第37話では、黒崎煌代(21)演じるスズ子の弟・六郎に出征の日が迫り、六郎は頭を丸め恥ずかしそうにしている。以前から体調を崩していた水川あさみ(40)演じる母・ツヤは専門の医師の診察を受けることとなった。診察を受けたツヤはもう自分が助からないことを悟り、柳葉敏郎(62)演じる父・梅吉に、このことをスズ子と六郎には言わないようにと伝える。

 ツヤの病状をまだ知らない六郎は、落ち込む父・梅吉の前でふざけてはしゃいでしまい、梅吉と仲違いしてしまう。その後、梅吉は六郎に謝罪し、六郎は事態を飲み込むことに。

 出征前夜。六郎は寝ているツヤの横で思い切り母に甘える。ツヤは「みんなアンタみたいに素直な正直な人間になりたいと思うてんねんで」と語りかけ、六郎は「長生きせなあかんで。ワイ、敵をぎょうさんやっつけて、勲章ぎょうさんもらってくるで。そしたらお母ちゃんの病気なんぞすぐ治るわ」と話す。

 するとツヤは体を起こし、咳込んでから「いつの間にか頼もしなったなあ。髭も濃おなったし、男の子や。元気でおるんやで。野菜しっかり食べてな」と言葉をかけ、そして「お母ちゃん、あんたが帰ってくるのを、首長ご~して待ってるからな」と告げ、2人は抱き合うのだった。そのやり取りを廊下で聞いていた梅吉はなんとか涙を堪え……。

 翌日、六郎は銭湯・はな湯の面々に見送られて出征。梅吉はすすり泣き、六郎がしっかりと梅吉を抱きしめる。

 一方、東京の梅丸楽劇団では舞台演出について模索が続いていた。そんなスズ子のもとに六郎が現れる――第37話はそんなストーリーとなった。

※画像は『ブギウギ』の公式X(ツイッター)『@asadora_bk_nhk』より

■「六郎の顔見るだけで朝から号泣した」

 ドラマを見た視聴者からは、

《ツヤさんなぁ…同じように息子を持つ身としては想像するのも辛くてたまらない》
《ツヤさんの、「堪忍しとくれやす」、これだけで、病状がどんなに悲しいものか、充分に伝わる》
《ツヤさんは、自分が長くないことを知っているし、もう六郎と会えないかもしれないと思っていたかもしれないと思うとすごく胸が痛む…》
《あの頃の青年に、送り出す家族の気持ちに思いをはせてしまって…。 六郎の顔見るだけで朝から号泣した》
《今日は号泣してしまったブギウギ、愛おしいろくろう 父と母の思い、ろくろうの思い。素直で正直にいきてるろくろう 生きて帰ってきて》

 といった悲しみの声が殺到した。