■「雑すぎ救助シーン」で人気は決定的なものになった

 第2話では、“窓から手を放し落下してしまった妻(比嘉)を、夫の武蔵(櫻井)が手を伸ばして助ける”という王道のシチュエーションが描かれた。

 ところが、このシーンが、

“落下してから武蔵が手を伸ばすまでに間がありすぎてどう見ても間に合っていない”

“アングル的に映らないはずの空が映っている”

“妻と一緒にロープでつながっているはずのストレッチャーが『消失』している”

 と、ツッコミどころ満載だったためにSNSで大拡散。

《下から突風吹いて落下速度落ちたと思えば解決》
《何もかもが安っぽいしツッコミどころも多いけど、そういうギャグだと思ったらおもろくなってきた》
《大病院占拠面白いよ。雑なCGとツッコミどころ満載の演出は家族で見るには最適すぎる。ギャグ無しの突破ファイル見てる感じ》

 などなど、“逆に面白くなってきた”“見たくなった”という声、同じ日テレの人気バラエティ番組『THE突破ファイル』と似ているという声も増え、結果的に視聴率も上昇したと見られているのだ。

 ちなみに、第2話はほかにも、“窓ガラスの割れるCGが露骨に低クオリティ”“3階から落下したのに『生け垣に落ちたから』という雑な理由で主人公がほとんどノーダメージ”というツッコミポイントも話題となっていた。

「第3話ではCGが出てくる場面が少なかったため、比例してツッコミどころも激減していました。

 しかし、演出面において、またしても“至近距離で爆破に巻き込まれたのに主人公が無傷”という出来事があったほか、“警察が保護している主人公の9歳の娘が警官の目を盗んであっさり抜け出してしまう”という普通なら絶対にありえないことも発生。《警察が娘見失うとかありえないでしょ…ザルすぎる》《娘が抜け出せる程のザル警備……》という指摘が殺到していました。

 そして何より多くの視聴者の笑いを誘ったのが、“次回予告”でした」(前出の女性誌編集者)