■トップの『下剋上球児』でも3%……低迷する10月ドラマ

 前出の制作会社関係者が続ける。

向井理さん(41)主演の『パリピ孔明』(15日放送回)は1.6%、多部未華子さん(34)や松下洸平さん(36)らが主演を務める『いちばんすきな花』(ともにフジテレビ系、16日放送回)も2.2%と、特にフジのドラマはコアが振るっていないんです。コア視聴率1%台は極めて深刻な結果です。CMスポンサー企業が引いていく数字でしょうね。

 ただ、フジだけではありません。他局も今クールは視聴率で苦戦していて、11月13日の週で見てみると鈴木亮平さん(40)主演の『下剋上球児』(TBS系、19日放送回)の3.5%が最高で、そこに次ぐのが木南晴夏さん(38)主演の『セクシー田中さん』(日本テレビ系、19日放送回)の3.1%ですからね」

※画像は『下剋上球児』の公式X(ツイッター)『@gekokujo_kyuji』より

 堺雅人(50)が主演を務めた前クールの『VIVANT』(TBS系)はコア視聴率6~7%を推移。1週間の全番組のうち、最も高いコア視聴率を記録する『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)を上回る週もあった。

「『VIVANT』の最終回のコア視聴率は10%超え。同ドラマは社会現象になるほどの作品でしたから、比較するわけにもいきませんが、10月クールのドラマは軒並み視聴率が悪いんです。

『ONE DAY』は伏線を張り巡らせていますが脚本がチープだと指摘されていますし、『いちばんすきな花』も多部さん、松下さん、今田美桜さん(26)、神尾楓珠さん(24)の共演だったら《恋愛物が見たかった》という人もやはり多く、それぞれ“欠点”が挙げられています。

 それにしてもなぜ、これほど視聴率が悪いのか。もちろん、さまざまな要因があると思われますが、今、業界関係者の間で言われているのは“単純にドラマが多すぎる”ということです。ただでさえNetflixやAmazonPrimeVideoなど、有料の配信サービスが普及していて、好きな時間に国内外のドラマが見られますからね。そこにきて地上波もドラマ枠をどんどん増やしているんです」(前同)