12月22日、ダウンタウン松本人志(60)発案の『HITOSHI MATSUMOTO presents ドキュメンタル』のシーズン13が、Amazonプライムビデオにて配信される。

『ドキュメンタル』は、密室で芸人たちが行なう「密室笑わせ合いサバイバル」番組。これまでは個人戦だったが、シーズン13は「COMBINED」と銘打って、シリーズ初のコンビ同士による対抗戦が行なわれる。

「『ドキュメンタル』が良い例ですが、このところNetflix、Amanzonプライムビデオ、Hulu、DMM TVなど、多くの動画配信サービスが“お笑いコンテンツ”を新たに開拓しようとしていますよね。

 たとえばNetflixでは、元テレビ東京プロデューサーの佐久間宣行さん(47)が千鳥とタッグを組んで『トークサバイバー!〜トークが面白いと生き残れるドラマ〜』が、現時点で2シーズンまで配信されています。大筋に1本のドラマがあり、その合間に挟まれたアドリブパートで、主演芸人たちにお題が振られ面白話をしていく――というルールの番組ですね」(女性誌編集者)

『トークサバイバー』はドラマパートに間宮祥太朗(30)や城田優(37)といった本格的な俳優が出演したり、アンジャッシュ渡部建(51)や東出昌大(35)といった“やらかしタレント”が起用される話題性もあり、大人気の番組である。シーズン2は、配信初日(10月11日)に「今日のTV番組TOP10」で1位も飾っている。

「配信サービスでは開始が2022年という歴史の浅い『DMM TV』も、配信バラエティを短期間で多数制作しています。もともと年齢制限のあるコンテンツに強いイメージのある『DMM』ですが、『DMMTV』も攻めた番組づくりをしていますね」

『DMMTV』は『水曜日のダウンタウン』(TBS系)でお馴染みの藤井健太郎ディレクター(43)と安田大サーカスクロちゃん(46)がタッグを組んだ『大脱出』など、地上波ではコンプラ的にアウトであろうバラエティ番組を多く制作している。

《大脱出クロちゃん映る度に草生えたしなんだかんだ諦めない辺りクロちゃんに初めて感心した》
《クロちゃんが気の毒だけど必死な姿が素直にかっこいい》

 といった声がSNSにも多く寄せられている。

※画像が藤井健太郎の公式X(ツイッター)『@kentaro_fujii』より

 ドラマパートが連ドラどころか映画レベルのクオリティのセットや演出が組まれている『トークサバイバー』が良い例だが、配信大手は制作予算が地上波とは比べ物にならない。テレビ不況で、さらにコンプライアンスが厳しい現代、地上波でバラエティ番組をやるのが難しいくなりつつあるだけに、大手動画配信サービスで、独自のバラエティ番組の制作されていっているのはよく分かる。

 しかし、制作会社関係者は、

「お金をかけた大型企画で、売れっ子芸人が面白バラエティ番組をやれば大儲け――そんなふうに考えている人も多いでしょうが、実情は違います」

 と話し、こう続ける。

「配信番組は地上波番組以上に厳しい、ギャンブルの世界です。どんなに予算をつぎ込んで話題作を作っても、配信の再生数や、有料会員を増やせなければ意味がない。すでに配信のバラエティ番組で、ほぼ見られない、加入者を増やせなかった番組が多く出てきており、そこで勝つことは簡単な話ではないんです。

 とりわけ、『Amanzonプライムビデオ』のバラエティ番組はうまくいっていないようですよと……」