■Aぇ!groupメンバーも「明日グループがどうなってるか分からない」

 そんな、まだまだこれからのIMP.が、天下の日テレの、それも超売れっ子アーティストばかりが集う局を象徴する音楽特番に出演が叶った――その理由はやはり、前述の“忖度払しょくアピール”も影響していると考えられる。

 そして、今後も、日テレだけでなく民放局は、積極的にIMP.ほかTOBEタレントを起用していくと考えられるが、芸能プロ関係者はこう話すのだ。

「まだデビューを果たせず、音楽番組の出演も簡単ではない旧ジャニーズのジュニアたちは、今回のIMP.の『ベストアーティスト』出演に思うところが相当あるでしょうね。

 自分たちは未来が見えないのに、TOBEに入った彼らはとんとん拍子でデビューして、日テレの音楽特番にも出られるんだ――と。実際、今回の件に限らず、IMP.を羨ましく思う声が、ジュニアのなかから多く出ているといいますよ。それは、一見すると嫉妬、やっかみにも感じられるかもしれませんが、ジュニアたちの現状を考えるとやむをえないことです」

 旧ジャニーズジュニアはCDデビューを目指して下積みを続けてきたが、ジャニー氏の問題が原因で、現在、デビューが非常に困難な状況となっている。

 一例では、ジュニアではメディア露出も多く人気も高いAぇ!groupは6月、『文春オンライン』に早々のデビューが決まっていると報じられていたが、いまだにデビューは果たせていない。

 11月26日放送の『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)にはAぇ!groupの佐野晶哉(21)が出演したが、

「明日グループがどうなってるか分からないような、本当に不安定な状況」

「これから先も続けるためにも、絶対鬼レンチャン(課題クリア)行なって、今年デビューします」

 と、焦りを感じさせるコメントをしていた。「今年」はもうすぐ終わることを千鳥に指摘されて、番組は和やかな空気になってはいたが、佐野からすれば切実な本音だろう。

※画像は『千鳥の鬼レンチャン』の公式X『@oni_renchan』より

「Aぇ!group、美 少年HiHi Jets、それ以下のジュニアとなると、本当にいつデビューできるかわからないような状態。そんな先の見えない状況で、年齢をどんどん重ねてしまう状況に複数のジュニアが悩み、退所やTOBEへの移籍を考えていると聞こえてきています。

 ジュニアを管轄するAnnex(旧『ジャニーズアイランド』)の井ノ原快彦社長(47)は東西ジュニアの保護者と面談を行ない、加害問題の影響で今後を心配するジュニアや保護者たちのケアをしているといいます。

 そして井ノ原社長は、ジュニアの名前を全員覚えたり、撮影の合間には200人が参加するジュニアのグループLINEにこまめに返信していることも、明らかになっています。井ノ原社長は、不満の声を上げるジュニアたちをなだめ、辞めないようになんとか説得しているそうですよ……」(前出の芸能プロ関係者)