■他グループと意味が異なるSnow Manの「ドラマ班」とは?

 しかし、Snow Manのファン、スノ坦が指す「ドラマ班」はちょっと意味合いが異なる。

 きっかけとなったのは、Snow Manが本格的にブレイクする前の2021年1月21日、深澤、向井、佐久間の3人が『深澤、向井、佐久間「3人合わせて…」』と題した動画を、事務所の公式動画サービス『ISLAND TV』に投稿したことだった。

 グループをムードメーカー的に盛り上げてきた3人が「もっとドラマに出たい!」と主張してショートドラマという名のコント動画を投稿。それ以降、3人は俳優としての仕事が少ないことを自虐ネタとして「ドラマ班」を名乗るようになった。

 そして、“公式”のドラマ班である深澤、向井、佐久間に限らず、宮舘や渡辺のようにバラエティのイメージが強いメンバーもドラマ班扱いするファンが増えたのだ。

 つまり、Snow Manにおける「ドラマ班」とは、ドラマに出られないバラエティ班のことなのだ。

 6月22日放送のラジオ『Snow Manの素のまんま』(文化放送)では、佐久間が映画『マッチング』に起用されたことを受けて「“ドラマ班”っていう名前なんだけど、ドラマに出ないっていう。ドラマに出ちゃダメだみたいな雰囲気のバラエティ班」、渡辺が「“ドラマ班”って、“ドラマ”班って言ってるのに、芝居したやつに怒る」と話していたが、その後、渡辺も前述の主演ドラマ『先生、さようなら』が決定。“脱・ドラマ班”となった。

「Snow Manの人気は圧倒的ですが、冠番組の『それスノ』を筆頭に、TBSのバラエティ番組のスケジュールを確保されてしまっていますよね。他局で別の冠番組というのは、Snow Manの売れ方を考えると不可能でしょう。

 そこで、TBS以外の局は、圧倒的な人気を誇るSnow Manの力にあやかるために、自局のドラマにSnow Manメンバーを起用する、という手段を選んだのではないでしょうか。ドラマから徐々に関係を築いていって……ということですね。

 そして、そこで成果が出れば、メンバーそれぞれが役者として引っ張りだこになるはず。ここにきてすでに有名無実化していますが、Snow Manから自虐ネタの”ドラマ班“は完全消滅し、本当の意味で全員が、ドラマ班を堂々と名乗れるようになるのではないでしょうか」(前出のワイドショー関係者)

 コンサートに、バラエティに、ドラマ・映画に――9人はまさに国民的グループの道を突き進んでいるようだ。