■TVer「お気に入り登録」は最速で100万突破も……

『いちばんすきな花』のTVerの「お気に入り登録」数は10月クールの民放ドラマにおいて最速で100万を突破。10月12日放送の第1話の再生数は10月27日時点で400万回を突破。11月30日11時現在のお気に入り登録数は143.9万と好調に思えるが――。

※画像は『いちばんすきな花』の公式X(ツイッター)『@sukihana_fujitv』より

「たしかにTVerは回っていますが、地上波CMに比べて広告価格は10分の1ほどだといいますからね。『silent』は大成功でコア視聴率5%前後を取っていました。続編というわけではありませんが、そんな作品のスタッフ・豪華キャストをそろえ、フジは10月クールは『いちばんすきな花』に賭けていたはず。ところがコア1.4%ですからね。

 現在は今田さん演じる深雪夜々が、松下さん演じる春木椿に告白するという恋愛要素もありますが、同ドラマは正面から恋愛を描いた作品ではありません。ただ、ライト層の視聴者からすると“この4人だったらストレートな恋愛物が見たかった”といったところでしょう。わかりづらい内容ということもあり、『silent』ほど盛り上がってはいないのではないでしょうか。

 もちろん、ドラマ好きにはハマっている人も多くいて、その人たちがTVerで見ているようですね」(前出の制作会社関係者)

 これまで数々のドラマで視聴者を“沼落ち”させてきた松下。『いちばんすきな花』でも序盤から見せていた独特な感性から生きづらさを抱えている椿の姿は多くの視聴者を心酔させてきた。11月9日放送の第5話では、泣きながら電話してくる神尾演じる佐藤紅葉を相手に優しく穏やかな声で受け止める姿に、

《やっぱりいい!何度観てもまた観たくなる。そして椿さんの優しさ好き》
《椿さんの紅葉くんに耳貸す場面 “うん”ていう電話越しなんだけど、優しさが伝わってくる言葉で、涙が出ちゃった》

 など、“椿沼”にハマる人も続出している。

「松下さんの新たな魅力を楽しむことはできますが、肝心のコア視聴率が全然、と。そして、その原因のひとつとして、業界関係者の間では“前番組の余波を受けてしまっている”とも話されています。フジの木曜夜のバラエティはまったく振るっていませんからね」(前同)