■スケジュール問題は当初から懸念されていた

『それスノ』はゴールデン進出前はスタジオ内だけで完結する企画も多かったが、ゴールデン帯に昇格してからは基本、外ロケ番組になった。

「時間帯が変わったし、内輪でわちゃわちゃ盛り上がるだけになるのを避けたいのかもしれませんが、そのせいでグループ全員で取り組める企画が少ない状態になっている。

 また、来年1月クールにメンバーの過半数がドラマ・映画に引っ張りだこなのがいい例ですが、Snow Manが売れ過ぎたばかりに、全員集まって時間がかかる企画を行なえなくなっているところもあります。思えば、ゴールデン帯の初回だった4月28日放送回から、その兆候はありました」(前出の制作会社関係者)

 4月28日放送回は「9人ダンス日本一決定戦」と題して、Snow Manと3組のダンスチームが対決する企画だった。全チームが同じ課題曲の3曲と、自由選択の1曲を合わせた計4曲を約1か月かけて練習してから披露するのだが、Snow Manは『滝沢歌舞伎』や新譜のMV撮影の影響で、メンバーが練習の時間が取れないシーンもあったのだ。

※画像は『それSnowManにやらせて下さい』の公式X(ツイッター)『@sore_snowman』より

 また、9月15日放送回では9人全員で「ダブルダッチで日本一獲らせて下さい」に挑んだが、ここでは目黒が同時期に主演ドラマ『トリリオンゲーム』(TBS系)を撮影していたため、「みんなの半分くらいしか練習できていない」と、必死に自主練する姿を見せていた。向井と渡辺が自主練に協力してくれていたが、目黒の「めっちゃ久しぶりだよね」「久々に会えたのが嬉しい」という言葉からも、個人の仕事があまりに多忙なことがわかる。

 しかし、気づけば目黒に限らず、9人全員が個人の仕事が充実。今後、スケジュールの確保は、より困難になっていくだろう。

「グループの冠番組の『それスノ』で、全員が一丸となって取り組む企画が行なえないのは死活問題でしょうね。『それスノ』は個人ロケの企画も当たりはずれが激しくて不安定だし、内容がスカスカになれば、視聴率はさらに落ちてしまう可能性もある。

 いくらTBSがSnow Manを“局の顔”にするつもりとはいえ、ゴールデンで他局にボロ負けし続ければ、打ち切りは避けられない。本来なら、グループだけでなく個人が売れるのはとても良いことなのですが、思わぬ危険なスパイラルに巻き込まれたと言えそうです……」(前同)

『それスノ』は、12月8日放送回ではLDH所属タレントのGENERATIONS関口メンディー(32)、THE RAMPAGE藤原樹(26)と小森隼(28)、FANTASTICS木村慧人(24)が出演して、Snow Manとダンスバトルを行なう「9人全員参加」の企画が控えている。ここで大きく挽回できなければ、より危うくなっていくだろう――。