■「スーパーでもコンビニでも買えない商品」を取り揃える

 ユニークな食品を集める狙いは何なのか。自販機スペース『KAKUDAI BASE』運営元のダイレクト・ホールディングスの續(つづく)大輔氏に、自販機活用の最前線について話を聞いた。

 まずオープンから約2か月、『KAKUDAI BASE』にはどんな反響が寄せられているのか。

「地方の激うまグルメから、インフルエンサーアイデア商品やスキンケア商品など、自販機で今まで買えるとは想像もしていなかった商品が購入できるということで多くのお客様から喜ばれています。

『KAKUDAI BASE』は一台だけでなく複数の自販機を集めているので、一箇所でいろいろな商品との出会いがあるんです。近くのスーパーでもコンビニでも買えない商品など、人気商品が買えるということで多くの人がリピートしています」(續氏)

通販サイト「すぐグル」の商品も。人気は鶏肉専門店・鶏のせがれの『鶏かわぐるぐる』(10本入1000円)
冷凍品用には保冷バッグや保冷剤も常備されている

『KAKUDAI BASE』が人々の心をとらえている理由について、續氏は「あの商品が自動販売機で購入できるという“驚き”と“購買体験”」があると話す。

「『KAKUDAI BASE』は、飲料自販機だけでなく、冷凍グルメ自販機、スキンケア自販機など、驚きの購買体験ができる空間になっています。有人店舗ではなく、誰にも気にせず邪魔されず、自分の好きなタイミングで自由に買える購買体験が自動販売機の良さです。そこでこれまでなかったものを買うという新しい購買体験価値が、多くのお客様に支持していただけた理由だと思っています」(前同)