日本テレビ系の日本海テレビ(鳥取)の元幹部社員が2014年から2023年の10年間、『24時間テレビ』のチャリティー募金から計264万6020円を着服していたことが明らかになり、大きな物議を醸している。

 日テレ総務局広報部はスポーツ紙などの取材に対し、「寄付金の着服は断じて許されることではなく、今回の事案は誠に遺憾です」とコメント。「番組を制作・放送している当社としても、寄付をしてくださったみなさま、番組やチャリティー事業に関わってくださったみなさま、スポンサー各社のみなさま、並びに視聴者のみなさまに対し、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

 2024年の『24時間テレビ』でチャリティー募金を継続するかどうかには「来年の24時間テレビの編成につきましては現時点でお答えできることはございません」と説明した。

「そもそも『24時間テレビ』は2003年からメインパーソナリティーに旧ジャニーズタレントを起用してきましたが、ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題を受け、番組にも冷ややかな目が向けられるようになっていった。

 加えて、今回、系列局の幹部社員が10年にわたって募金を着服していたことが判明したわけですからね。視聴者だけではなく、長年にわたって番組のスポンサーとなってきた企業も、引き上げる可能性が出てきたのではないでしょうか。特に日産自動車は厳しい目で見ているでしょうね」(制作会社関係者)

■『24時間テレビ』メインスポンサーは“キムタク早々切り”

 日産は『24時間テレビ』の趣旨に賛同し、第1回より46年間にわたって福祉車両の寄贈や募金活動を通じて社会貢献活動に協力しており、番組のメインスポンサーでもある。

※画像は日産自動車株式会社の公式X(ツイッター)『@NissanJP』より

「日テレとしては当然、来年以降も引き続きスポンサーになってもらいたいでしょう。ただ、日産はSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)がジャニー氏の加害問題を認めると、早々に木村拓哉さん(51)を切っていますからね」(前同)

 9月7日、旧ジャニーズ事務所は会見を行ない、ジャニー氏の加害を認めた。同13日、日産は旧ジャニーズタレントを宣伝や販促などに新たに起用しない方針を明らかに。調査報告書や旧ジャニーズ事務所の会見などを踏まえ、「当社の『人権尊重に関する基本方針』に反し、非常に遺憾で重く受け止める」とコメントした。

 日産は木村を2020年からテレビCMに起用してきたが、今後については「ジャニーズ事務所が行う改革や再発防止の取り組みを確認したうえでマーケティング活動の方針を判断する」と説明している。

「そうして日産は、木村さんをバッサリ切っているんです。それは同社が国際的な自動車メーカーだからでもありますよね。海外はジャニー氏の問題をより重く見ていますからね」(同)