■「新しいキャスティング、ブッキングはない」日テレも厳しく見ているが……

 日本テレビの石澤顕社長(67)は11月27日に定例会見を行ない、旧ジャニーズ事務所について「最終的に新しい会社がどういう陣容でスタートするのか注意深く見守っている」とコメント。

 2024年4月の改編も控え、番組への起用方針について福田博之専務は「案件の進捗、先方の対応が確認できたところでもう一度考えますが、それがない状況で新しいキャスティング、ブッキングはない」と明言した。

 櫻井翔(41)がMCを務める12月2日の音楽特番『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト2023』については「2009年からMCをやっている。他のレギュラー番組の考え方とまったく変わらない」と説明。他の所属タレントも多数出演することについても「SMILE-UP.社の対応が進んでいることも確認できている。NHKとは考え方が違うかもしれない」と理解を求めた。

 櫻井が主演を務める24年1月クールのドラマ『×××占拠』については「続編だからではなく、新しい契約だが、企画がずいぶん前から決まっていた」と説明。櫻井の退所を条件に同ドラマや『news zero』のキャスター継続が決まったと一部で報じられていることについては「事実ではありません」と否定した。

※画像は『ベストアーティスト』の公式X(ツイッター)『@musicday_ntv』より

■なにわ男子の『24時間テレビ』は“大爆死”

 前出の制作会社関係者が続ける。

「《新しいキャスティング、ブッキングはない》と厳しく見ていると説明しましたが、『ベストアーティスト』にはたくさんの旧ジャニーズグループが出る。会見での言葉は櫻井さんや旧ジャニーズタレントを番組に出すための言い訳にも思えますよね。

 だからと言って、旧ジャニーズタレントが来年の『24時間テレビ』のメインパーソナリティーを務めることはないでしょう。日テレの経営に深く入り込んでいる親会社の読売新聞上層部はジャニー氏の件を大変重く見ていますからね。

 着服問題もあって来年の『24時間テレビ』は今年以上に視聴者からも厳しく見られるでしょうから、批判を招きかねない旧ジャニーズを使うわけにはいかないはずです。今年の『24時間テレビ』の数字も悪かったですしね」

 8月26日と27日に放送され、なにわ男子がメインパーソナリティーを務めた『24時間テレビ46』の平均世帯視聴率は11.3%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人視聴率は6.6%だった。世帯は全46回中で歴代35位タイ。個人は1997年以降27回中で歴代25位という結果となった。

「数字的にも大爆死。若者の中には『24時間テレビ』と旧ジャニーズタレントはセットと考える人も多いかもしれませんが、決してそんなことはないですからね」(前同)

 2002年以前はダウンタウンSPEEDモーニング娘。松村邦洋(56)と松本明子(57)などがメインパーソナリティーを務めたこともあった。

「旧ジャニーズ勢のメインパーソナリティーは今年のなにわ男子で打ち止めになり、数年は起用されることはないのではないでしょうか……」(同)

 2024年の『24時間テレビ』は今までとはまったく色の違うメインパーソナリティーが起用されることになりそうだ。