■小説『20160118』で描かれた“公開処刑”の裏側
鈴木氏は現在も中居正広(51)がMCを務める『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)や『中居正広のキャスターな会』(テレビ朝日系)、新しい地図として活動する稲垣吾郎(49)、草なぎ剛(49)、香取慎吾(46)が出演する『ワルイコあつまれ』(NHK Eテレ)などの番組の構成を担当している。
「鈴木さんはSMAPメンバー、そして特にチーフマネージャーだったI氏と懇意で、それは今も続いているそうですが、スタートは木村さんだった。しかし、その木村さんとは距離が離れてしまったと言われています。
やはり、2016年1月にSMAP解散騒動が勃発した際の『スマスマ』生放送内での“公開処刑”とも言われた、メンバーの生謝罪の内幕を小説で発表したことが、きっかけになったのではないでしょうか……」(前出の芸能プロ関係者)
鈴木氏は2022年12月の『文藝春秋』(文藝春秋)で小説『20160118』を発表。“小説という体裁”を取っているものの、生謝罪の裏で起こっていた詳細を明らかにしたのだ。
『20160118』では、2016年1月18日の前日夜に急遽、番組の一部を生放送に変更すること、メンバーの口から解散騒動について説明すること、鈴木氏が構成作家として5人が話すべき台本を作ったことなどが明かされる。
《SMAPのいちばん長い日が小説に》担当放送作家が小説として執筆 “20160118“生放送の現場
— 月刊文藝春秋(文藝春秋 電子版) (@gekkan_bunshun) December 8, 2022
「文藝春秋」編集部https://t.co/cJ3TpJKBK9
■“ソウギョウケ”からのダメ出し……
何事にも常に全力で臨んでいた「タクヤ」こと木村拓哉、いつもグループを俯瞰的に見てきた「リーダー」こと中居正広、メンバー内の架け橋になって“普通”を作ってくれる「ゴロウチャン」こと稲垣吾郎、誰にでも優しい「ツヨシ」こと草なぎ剛、一番年下でヤンチャでありながらグループを動かすことも多かった「シンゴ」こと香取慎吾といった具合に、“小説”ではメンバーそれぞれの個性もしっかり描いていた。
鈴木氏と番組プロデューサー、番組演出は、2016年1月18日の生放送で5人が言う言葉を、本人たちにヒアリングしたうえで紡ぎ出していった。これまでたくさんの人を笑顔にしてきた彼らに、悲しい言葉を言わせたくなかった、という思いから鈴木氏が形にした台本は、解散騒動で迷惑をかけてしまったことに対する謝罪の言葉だったようだ。
「ところが、生放送1時間前にある人物からダメ出しが入ったことが明らかになるんです。その人物というのがメリー喜多川氏(享年93)ですよね。小説では《“ソウギョウケ”のトップの1人で、超巨大プロダクションを作り上げてきた女性から台本に猛烈なダメ出しがあった》というように綴られていましたが、明らかにメリー氏のことを指しています」(ワイドショー関係者)
A4の用紙に綴られた“ダメ出し”には、生放送の中で“メンバーが絶対に言うべき言葉”が綴られていたといい、鈴木氏やプロデューサー、演出はその内容を目にして、5人で説明するはずの放送が、1対4の放送になってしまうと危惧。しかし、事務所のトップからの指示ということで従う必要があったという。
そこで鈴木氏とプロデューサー、そして演出が頼ったのが「ツヨシ」だった。3人は楽屋へ向かい、“お願い”を申し出ると「ツヨシ」はそれを受け入れる――。