12月1日放送の生活情報番組『あさイチ』(NHK)に、役所広司(67)が出演。第76回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞した主演映画『PERFECT DAYS』(12月22日公開)の話がメインだったが、冒頭では役所が出演し大きな話題を集めた今年7月クールのドラマ『VIVANT』(TBS系)についても語られた。

『VIVANT』は『半沢直樹』で演出を務めたTBSの福澤克雄氏が原作・監督を手掛けた、堺雅人(50)主演の「日曜劇場」枠のオリジナルドラマ。2か月半のモンゴルロケなど、空前のスケールで、架空の国・バルカ共和国と日本を舞台に、自衛隊の影の諜報組織「別班」の一員である乃木憂助(堺)の活躍が描かれる作品。役所は謎の組織「テント」の創設者“ノゴーン・ベキ”こと、憂助の実父・乃木卓を演じていた。

「VTRで登場した堺さんが、最終回のベキ(役所)がテントの解散をメンバーに告げる名場面は、実は撮影されたのがクランクイン当日だった、という裏話を明かしました。ベキとテントの間には長い歴史があり、非常に重い決断の場面だっただけに、同ドラマのファンで『あさイチ』MCの博多華丸・大吉博多華丸さん(53)は驚愕していましたね」(テレビ誌編集者)

 VTRで堺は、役所と自分を比べて「“同じ仕事をやっています”って堂々と言えない自分がいる」「向こうは本物。こっちは、半人前じゃないけど……」とコメント。

 一方、スタジオで役所は堺を「どんなに台詞が多くても、どんな過酷な撮影でも、彼は本当に台詞を間違えない。完璧なんですよね」と、絶賛していて、お互いのリスペクトを感じさせた。

「『あさイチ』では『VIVANT』で共演した“息子”の堺さんを高く評価していた役所さんですが、実は役所さんは“もう一人の息子”も大絶賛しているそうですよ」(ドラマ制作会社関係者)

“もう一人の息子”――役所演じるベキは憂助(堺)の実の父親だったが、同時にバルカで出会い35年間育ててきた孤児・ノコルの父親でもあった。ノコルを演じていたのは、二宮和也(40)だ。

※画像は『VIVANT』の公式X(ツイッター)『@TBS_VIVANT』より

『VIVANT』は裏表がある登場人物が多かったが、ノコルは人間的に多少未熟で怒りっぽいだけで、終始ベキのことを慕う、良き息子だった。

「ノコルが和解前の憂助に対して皮肉たっぷりに“なぁ、兄弟?”と話す場面や、無言でベキを見つめるシーン。憂助と和解後に穏やかな顔で電話越しに“兄さん”と呼ぶシーン。二宮さんの表情の演技は本当に絶妙でした。

 二宮さんは主演で輝くタイプの俳優で、ノコルに対しては《ノコルはニノじゃない感》という声も多かったですが、そうしたところを差し引いても素晴らしい演技だった。二宮さんにとっても、今回のノコル役はチャレンジだったのでしょうね。役所さんは共演シーンも多かった二宮さんを称賛しているといいます」(前同)