■役所はニノを「貪欲に作り上げていく」と絶賛

 9月17日配信の『オリコン』に掲載された最終回直前インタビューで役所は、二宮を、乃木(堺)への嫉妬や、ノコルの欠点も含めて人間的に表現していたと絶賛し、

《全体の中で、ノコルという役が、どうすればキャラクターとして存在できるのかということを、貪欲に作り上げていく二宮君はさすがだと思いました》

 と、コメントしていた。

「“乃木への嫉妬”というのは、自らは35年間、ベキを父親と慕っていたのに、突然“実の息子”として乃木憂助が登場したうえにベキに受け入れられていて――という中盤の展開のことですね。最終的にノコルとベキ(役所)は離れ離れになりましたが、2人とも続編に出演できる可能性は残された状態で、物語は完結しています」(前出のテレビ誌編集者)

 ノコルは乃木と和解し、バルカ政府資源開発担当特別長官に就任。乃木の部下で表向きは資源開発プラントの優秀なエンジニア・黒須駿(松坂桃李/35)と、バルカに残った。

 ベキは日本で真の復讐相手を殺害する寸前のところを憂助に狙撃され、火事に見せかけて葬られた。しかし、憂助は、ベキのお墓のことでノコルと電話で会話をした際、「皇天親無く惟徳を是輔く」――「天は公平でひいきせず、徳のある人を助ける」を意味する漢文で返答。

 そして、9月17日のトークイベントで監督の福澤氏が「ベキが死んだのかどうか。あの漢文をネットで調べると、何か分かるような気がします」と意味深な回答をしていて、ファンの間では“生存説”が根強い。

「福澤氏はトークイベントで『VIVANT』の“3部作構想“を明かしているほか、一部メディアでは2025年7月クールに、同じく日曜劇場枠でシーズン2が放送予定だと報じられていますね。ぜひとも続編を観たいところですが、二宮さんは『VIVANT』のシーズン2への出演に消極的な見解を示していたこともありました」(前出の制作会社関係者)

 二宮は「電話で出てくるとか、役所さんが助けに行くとか。そういうのはあるだろうけど」と補足はしていたが、乃木とバルカ共和国、親子の因縁は決着したため、続編はおそらく別の国が舞台になる。そうなると、自分やベキ(役所)はいなくても成立する――と、9月24日放送のラジオ番組『BAY STORM』(bayfm)で“考察”していたのだ。