創業者・ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題を経て10月2日に開かれた、旧ジャニーズ事務所(現『SMILE-UP』の今後に関する記者会見から、早くも2か月が過ぎた。
旧事務所は被害者の救済や被害補償に専念し、所属タレントは新しく立ち上げるエージェント会社へと移籍することが東山紀之新社長(57)から発表されており、
「法人としての新会社は、約1か月以内に設立をし、徐々に機能を拡大していきたいと考えております」
と、コメントしていたが、会見から2か月後の12月に入っても、新会社はいっこうに始動する気配を見せない。
「現段階でハッキリしているのは、東山さんが新会社の社長就任を辞退して、のんさん(能年玲奈/30)のマネジメントを担当する『株式会社スピーディ』の福田淳氏(58)が新社長に就任する、という話だけ。しかし、この話も多くのメディアが報道していて確実視されているだけで、正式発表ではありません」(ワイドショー関係者)
福田氏は11月9日に旧ジャニーズ事務所の社員集会に出席して「この事務所にはまだまだ可能性がある」と語りかけて、社員の士気を高めた――という話が11月11日に『スポニチアネックス』で報じられた。新会社と福田氏に関する具体的な動向は、この”11月9日の社員集会に福田氏が出席した”という報道が、最後になっている。
「新会社の始動の大幅な遅れ――旧ジャニーズ事務所内に何か問題が起きていて、新会社開始まで到達していない、ということではないでしょうか。考えられる理由は2つ。
1つは、被害者への補償の件。遅れていることが報じられていましたよね。12月1日、SMILE-UPはHP上で補償金の支払いが開始したことを報告。23人の被害者への補償金の支払いが完了したことを明らかにしました。しかし、被害者はまだまだいる模様で、加害の事実認定などでかなり時間がかかっているようですね。
そして10月中旬には、『ジャニーズ性加害問題当事者の会』メンバーの40代男性が大阪で自死するという大変不幸なことも起きた。事務所に対して、ジャニー氏から被害を受けたことを訴えてから“担当者が必ず折り返す”と言われたのに5か月以上放置されたことを遺族が代理人弁護士を通じてコメントしているため、このことへの対応の影響も考えられます。
ですが、もう1つの理由が、新会社を始動できない最大の要因だと考えられているんです」(芸能プロ関係者=以下同)
新会社が始動できない最大の理由。それは、今後も増えるとされる“離脱者”との交渉だと言われている。
すでに岡田准一(43)、嵐・二宮和也(40)、生田斗真(39)の3人は独立。さらには、KinKi Kidsの堂本剛(44)、嵐・櫻井翔(41)、風間俊介(40)なども、独立説が各メディアに報じられているが、彼ら以外にもまだまだ独立は続くと言われている。
「新会社と契約せずに独立されてしまうのは、事務所の弱体化につながる。契約はタレントの自由意志とはいえ、事務所は当然、“説得”をする。その交渉などで新会社の立ち上げが遅れているとささやかれています。
そして現在、特にジュニア(旧『ジャニーズJr.』)が大量に離脱するのでは、ともっぱらなんです。これまでジュニアたちはCDデビューを夢見て頑張ってきましたが、ジャニー氏の問題が原因で、デビューが非常に困難な状況となっている。
代表例では、ジュニアではメディア露出も多く人気も高いAぇ!groupは6月、『文春オンライン』に早々のデビューが決まっていると報じられていましたが、いまだにデビューは果たせていません」