■25年7月期の『VIVANT』は24年から準備に入る

 前出の制作会社関係者は話す。

「阿部さんは『VIVANT』で”もう1人の主人公”と言っても過言ではない警視庁公安部の野崎守を、二宮さんは物語のキーマンで、テロ組織・テントの中心人物であるノコルを演じていました。“1”でバルカの物語が完結したためノコルは続編で出番が少ない可能性を二宮さん自身が10月29日放送のラジオ番組『BAY STORM』(bayfm)で語っていましたが、阿部さん演じる野崎は、続編でも大活躍しそうな役なんですよね」

※画像は『VIVANT』の公式X(ツイッター)『@TBS_VIVANT』より

 乃木(堺)は自分が「別班」だと最後まで明かさなかったが、野崎は乃木が別班だと確信し、乃木も優秀な野崎を信頼。お互い、腹を探りつつも協力してバルカ政府高官のたくらみを阻止することに成功した。

 そして、最終回のラストシーンは、ビル街の雑踏を歩く乃木の背後で意味深な笑みを浮かべる野崎の姿で終わっている。公安も別班も海外で潜入捜査をする組織のため、続編でも野崎と乃木が共闘して巨悪に挑む展開が期待されているのだ。

「『VIVANT』は7月クールのドラマでしたが、撮影は年始からスタートしたといいます。モンゴルの長期ロケだけでなく、国内ロケも島根、愛知などなど全国を飛び回っての撮影が行なわれていた。『VIVANT2(仮)』も7月クールと言われていますから、やはり2025年を迎えてかなり早い段階で撮る可能性が高いですよね。そして諸々の準備は24年から始まるのでしょう。

 そのため、阿部さん、もしくはTBSサイドが『VIVANT2(仮)』を優先して、24年7月クールの主演ドラマを延期にしたのでは……そうしたことが言われていますね。ドラマを撮る前から舞台になる国の言語を覚えたり、肉体改造をしたり、『VIVANT』の準備はかなりハードそうですからね……」(前同)

 ちなみに、伊與田プロデューサーと福澤監督を巡っては、こんな話も――。

「伊與田さんと福澤さんは数多くのヒット作を世に送り出してきたTBSを代表する名コンビでした。しかし、2020年放送の『半沢直樹』の撮影で方向性を巡って意見の食い違いがあり、関係が悪化し、現在は決裂状態だといいますね。

 やはりその影響があるのか、『VIVANT』は定年を迎える福澤氏にとってTBS社員としては最後の大型作品でしたが、伊與田さんは不参加。そして今回の、もしかすると“福澤監督の『VIVANT2(仮)』の影響で24年7月の伊與田氏担当のドラマが変わったかもしれない”という話も、何とも因縁を感じさせますよね……」(前同)

 阿部の日曜劇場での雄姿は、2025年夏の『VIVANT2(仮)』まで持ち越しになりそうだ――。