「中身は変わりません。痛み入ります」というキャッチコピーに違わぬ安定感が人気を博していた第6シリーズも、いよいよ最終回だ。

 12月5日夜9時から、TOKIO松岡昌宏(46)主演の連続ドラマ『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)の最終回が放送される。

『家政夫のミタゾノ』は、2016年にスタートした、女装した大柄な家政夫・三田園薫(松岡)が派遣先の家庭を崩壊させ、そして再生へと導いていく、痛快“覗き見”ヒューマンドラマシリーズ。これまで金曜ナイトドラマ枠(午後11時15分~)で放送されていたが、10月10日スタートの第6シリーズで、火曜9時のゴールデン枠に昇格を果たした。

※画像は『家政夫のミタゾノ』の公式X(ツイッター)『@mitazono_desu』より

「深夜放送の番組はゴールデン帯に昇格すると演出が豪華になったり、良くも悪くも万人受けする無難な感じの内容になったりすることがある。『ミタゾノ』の放送前もそれを不安視する声もありましたが、シュールなギャグや生活に役立つ家事テクニック紹介、露骨な社会風刺に、一部を除いて後味の悪いエンディングなどなど、ビックリするほど何も変わらないまま放送は進み、いよいよ最終回を迎えることになりました。

 しかし、“何も変わらないこと”が逆に魅力的だったのでしょう。10月期は各局のドラマが不調に悩まされるクールになってしまいましたが、『ミタゾノ』は視聴率の面でもしっかりとした及第点を残しましたね」(ドラマ制作会社関係者)

『ミタゾノ』の11月28日放送の第8話は世帯視聴率7.2%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。

 同週に放送されたドラマの世帯視聴率1位は水谷豊(71)主演の『相棒』(テレビ朝日系)の第7話(11月29日放送)が世帯11.1%、2位は鈴木亮平(40)主演の『下剋上球児』(TBS系)の第8話(12月3日)が世帯9.9%。『ミタゾノ』の7.2%は3位だった。

「テレビ界が最重要視している13~49歳のコア視聴率も、1位は『下剋上球児』の3.2%でしたが、『ミタゾノ』の第8話は上から4番目に位置する2.4%でした。固定ファンがしっかり観てくれていたことに加え、若年層にもリーチできたということでしょう。

 テレ朝も、『ミタゾノ』のゴールデン帯進出を意識したのか、コラボを積極的に行なっていたので、それも生きたのかもしれません」(前同)