■『相棒』や『ドクターX』が終了気配のなか……
テレ朝は『相棒』を筆頭に多くの作品がシリーズ化しているが、ここ数年で“完結ドミノ”が起きそうな状況になっている。
『相棒』は主演の水谷豊がシリーズの完結を意識させる発言が増え、“初代相棒”の亀山薫役の寺脇康文(61)が2022年から5代目相棒として返り咲くなど、大団円に向かっている気配を見せている。
東山紀之(57)主演の刑事ドラマ『刑事7人』は7月クールにシーズン9が放送されたが、主演の東山は旧ジャニーズ事務所の社長に就任し、23年末に芸能界を引退予定。主役を変えて『刑事7人』が存続する可能性はあるが、番組の顔はいなくなってしまう。
沢口靖子(58)主演の『科捜研の女』は、7月クールのシーズン23でシリーズ25年目に突入したが、京都での撮影のため制作費がかさむ、『科捜研』の生みの親で東映の代表取締役社長手塚治社氏が2月に亡くなった、といった理由で、打ち切り説は絶えない。
そして、テレ朝のシリーズものでは若い世代にも人気の高い米倉涼子(48)主演の『ドクターX』シリーズ(2012年~)も、2024年冬の劇場版で完結すると言われている。
「そんなテレ朝の看板シリーズドラマの多くが終了の危機にあって、今回、ゴールデン帯に進出した『ミタゾノ』が好調だったわけです。
松岡さんにとって『ミタゾノ』はライフワーク。22年11月には『お寺座(てらざ)の怪人』の副題で、映画化ではなくまさかの舞台化を果たすという独自の進化も遂げています。ドラマは毎回1話完結で安定感があって面白いし、パターンもしっかりしていて良い意味で変化がない。
さらに、旧ジャニーズに逆風が吹くなかでしっかりとした結果を出したわけで、『ミタゾノ』は第2の『相棒』や『ドクターX』のような、テレ朝の看板シリーズドラマになっていくのではないでしょうか」(前同)
22年に行なわれた『ミタゾノ』第5シーズンのラッピングトラック出発イベントで、松岡は「何歳になってもできるっちゃできる」と、未来を感じさせるコメントをしていた。舞台化、ゴールデン進出を果たし、次は劇場版も期待できる。三田園薫の実力、恐るべし!