12月8日、福原遥(25)と水上恒司(24)のダブル主演映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が公開された。

『あの花』は、汐見夏衛氏による同名小説が原作の映画。現代に生きる女子高生の加納百合(福原)が第二次大戦末期の日本にタイムスリップし、佐久間彰(水上)ら特攻隊員の青年たちと出会うことで始まる、時空を超えた切ない恋の物語である。

※画像は『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の公式X(ツイッター)『@ano_hana_movie』より

「百合を演じた福原さんは、タイムスリップ後は戦争の悲劇、悲惨さに胸を痛める姿を好演。水上さんは戦時中の日本男児らしい雰囲気が出ていて、2人とも主演として非の打ちどころのない名演技ではありました。

 しかし、実際に映画を観た人の間ではサブキャラクターを演じた伊藤健太郎さん(26)と出口夏希さん(22)が、福原さん、水上さん以上に存在感を放っていると話題でしたね」(女性誌編集者)

 タイムスリップした百合(福原)は小さな食堂で働くことになり、そこで彰(水上)も含めた5人組の常連「おなかペコペコ隊」と出会う。そのメンバーの1人が、伊藤演じる石丸だ。石丸は明るく場をなごませるムードメーカー。そして、「おなかペコペコ隊」は5人全員が近日中に特攻に向かうことが決まっていて――という設定だ。

 出口は、そんな石丸に思いを寄せる魚屋の娘・千代を演じている。

※画像は『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の公式X(ツイッター)『@ano_hana_movie』より

「彰が秀才で寡黙だっただけに、石丸が明るくムードメーカーとしてふるまう姿は非常に印象に残りました。観客も千代や百合と同じく、“あんないい人が特攻に行ってしまうんだよな”というやるせない思いで胸がいっぱいになったことでしょう。内容はぜひ、映画館で観てほしいですが、石丸が千代に見せた“とある一発芸”は、本当に泣けましたね……」(前同)

 映画パンフレットで伊藤は、特攻隊の石丸が明るくいようと努めていることは「覚悟」「心が相当強い」とコメント。映画を担当した成田洋一監督から「伊藤くんは石丸にすごく似ている気がする」と言われ、嬉しかったという。

「パンフレットでは、伊藤さんの起用は“監督たってのキャスティング”だったことも明らかになっています。伊藤さんは不祥事で役者生命が危ぶまれた時期がありましたが、やはり映画監督が使いたくなる魅力がある、確かな実力を持っている、ということですよね」(同)