■BPO沙汰も勃発!

 同時間帯、日本テレビではコア視聴率5%台を取る『しゃべくり007』(日本テレビ系)、フジテレビでは月9ドラマが放送されている。

「スタート前から複数のスタッフが辞めてしまうなど半ば内部崩壊していた『ジョンソン』が、多くの視聴者を捕まえている『しゃべくり007』や月9ドラマと戦えるわけがないですよね。しかも、『リンカーン』とも比較されてしまい、放送の度にSNSやネットは荒れてしまうと……。だから“やりたいことをやったほうがいい”となっているのでしょうが、もはや、少々投げやりにも見えてくる。スタートから2か月ほどの『ジョンソン』ですが、早くも非常にマズい状態のようです。

 さすがに秋にスタートして来年春に打ち切りということにはならないでしょうが、春の改編期にはスタッフ総入れ替えレベルの大リニューアルがあるのではないかともささやかれています。

 そしてまずいのが、『ジョンソン』の不振が次の時間帯の『クレイジージャーニー』(TBS系)に悪影響をもたらしていることですね……」(前出のお笑いプロ関係者)

※画像は『クレイジージャーニー』の公式X(ツイッター)『@Crazy_Journey』より

『ジョンソン』終了後の22時にスタートする『クレイジージャーニー』。12月4日の世帯視聴率は3.8%、個人視聴率は2.2%だった。

「21時台の『ジョンソン』からTBSにチャンネルを合わせる視聴者が激減し、それは22時台にも余波をもたらしてしまっているんです。『クレイジージャーニー』といえば、天下のダウンタウン・松本さんの番組で、ヤラセ問題で打ち切りになってから鳴り物入りで復活。10月からは『ジョンソン』のスタートに伴い月曜21時台から22時台に枠を移動し、今も話題性は抜群です。

 ところが『ジョンソン』が『クレイジージャーニー』の足まで引っ張っていて、視聴率にも影響してしまっていると。松本さんの番組、しかも各所からの評価も高い『クレイジージャーニー』が『ジョンソン』の悪影響で視聴者が減っているとなれば由々しき事態でしょうね」(前同)

 そして『ジョンソン』を巡っては12月11日、放送倫理・番組向上機構(BPO)に初回放送にパワハラやセクハラではないかという意見が寄せられていると、同機関の公式サイトに議論の内容が掲載されるという事態も起こってしまった。

 BPOの青少年委員会で議論されたのは初回放送の企画。お笑いトリオ・ジャングルポケット太田博久(40)が、人を持ち上げることでその体重を当てる「人間体重計」と称して、お笑いコンビ・エルフのはる(27)を抱きかかえて、大きく体ごと上下させて、体を密着させる動きを見せた。

 青少年委員会では、担当委員から「女性芸人に対するパワハラやセクハラではないかとの意見があった」と報告があり、「この番組が特段問題とは言えないが、暴力的ないし性的な表現について、視聴者の理解を得るのが難しくなっていると思う」という意見があったとしている。

 レギュラメンバーの心が離れつつあるといい、後番組『クレイジージャーニー』への悪影響、さらにはBPOで議論されるという問題も勃発……。大人気を誇った『リンカーン』の後継番組『ジョンソン』は、早くも崖っぷちにあるようだ――。