■昭和ライダーの主演は詐欺同然のやり方で5000万の借金…

 村杉はプライベートでも特撮好きだとコメントしていただけに、今回の逮捕は残念でならない。

 また、仮面ライダー作品において、村杉は失礼な言い方をすると“1年番組に2話だけ出たゲスト俳優”。それ以上でも以下でもないが、

《村杉蝉之介が逮捕されたと聞いて調べたら仮面ライダー通算1000回目の放送のオーズに出てたあの戦闘員か。なんとまあまあ……》
《聞いたことある気がしたと思ったらオーズの1000回記念回の戦闘員の人だった・・・》
《オーズの1000回ショッカーの人よね》

 といった声は多い。

 そして、非常に悲しい話だが……村杉以上に目立つ、メイン級の役を演じていた『仮面ライダー』俳優で不祥事を起こしたタレントは意外と多い。

 たとえば、松尾敏伸(まつお・としのぶ/46)。2005年に公開された映画『劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』で“カブキ/仮面ライダー歌舞鬼”という悪役ライダーを演じていた、当時すでにキャリアのある俳優だった。

 しかし、松尾は2018年5月に覚醒剤を使用したとして覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕されてしまう。13年前の映画で1度変身しただけなのに複数メディアが「仮面ライダー俳優」と取り上げたこと、松尾は大河ドラマ『風林火山』(2007)の方が出番も多く目立つ役で起用されていたのに「大河ドラマ俳優」とは派手に報じなかったことから、当時、界隈は炎上した。

 次に、1980年に放送されていた『仮面ライダースーパー1(ワン)』は、よりによって主人公の“沖一也/仮面ライダースーパー1”を演じた高杉俊介(74)が不祥事を起こしている。

 2015年に『週刊ポスト』(小学館)のスクープで明らかになった話だが、高杉は2003年から元ライダーのブランドを利用し、10年以上もファンに金の無心をしていた。少なくとも2人の女性ファンから合計5000万円を詐欺同然のやり方で借りていたことが明らかになっている。