■市の担当者も困惑「今年は法則から外れている」

 タイワンリスが増えている背景について、市の環境部環境保全課・吉田周太さん(動物保護管理担当)は――。

「これまでは隔年で捕獲数の増減を繰り返し、全体的に増加している傾向でした。これは本来の餌である山の実りが隔年で豊作・不作を繰り返すためと言われていましたが、今年度はこの法則から外れています。本来の生息地である山林でのエサが少なくなっているため、人家等に出没していると考えられますが、詳細は不明です」

 また鎌倉といえば観光地だが、吉田さんは「触ったり餌をやったりしないで」と注意を呼びかける。

「基本的に人を襲うことはありませんが、感染症につながる細菌を保持している可能性があります。また餌付けにより個体数が増加したり人間を恐れないようになってしまうため、絶対に餌付けは行なわないで」(前同)

※画像は台湾の「壽山動物園」公式インスタグラム『@shoushanzoo』より