客に高額の飲食代をツケ払いで支払わせるホストクラブ。業界内では売掛金とも呼ばれる、店での客のツケ払い会計。ツケ払いの店への支払いが滞るや、女性客に風俗店勤務を斡旋し、金を作らせているなどとして、現在、ホスト業界は社会的に問題視されている。
「捜査機関は眠らぬ街として知られる、新宿・歌舞伎町を狙い撃ち。11月30日には客引きから紹介を受けて、女性客を歌舞伎町にあるホストクラブに入店させたとして、警視庁がホストの男2人を都ぼったくり防止条例違反で、現行犯逮捕したと発表しています」(全国紙社会部記者)
ホストクラブに対して、国が力を入れて取り締まり強化に動き出しているのだ。ホストクラブ側も捜査機関の強い姿勢に危機感を感じている。
「テレビでも人気のカリスマホスト・ROLANDさん(31)は11月17日にX(旧ツイッター)上で、運営するホストクラブでの売掛金を禁止すると発表しました。
12月5日には、歌舞伎町で店を持つホストクラブの経営者が新宿区と協議。ホストクラブの多くは、客に店での飲食代をツケ払いさせているのですが、2024年4月を目処になくす方針を表明。ツケ払いの支払いのために、客を風俗業界などへとあっせんしている人間との関係も絶つと、ホストクラブ側は発表しました」(前同)
運営するホストクラブについて pic.twitter.com/5fsHIqjCu2
— 【ROLAND】ローランド (@roland_0fficial) November 17, 2023
翌6日には、衆院厚生労働委員会で武見敬三厚生労働相も、ホストクラブで多額のツケ払いが発生していることを問題視。なかにはツケ払い金のために売春をさせられる女性もいるとして、「とんでもないやつら。徹底的に取り締まらないかん」と述べ、さらに対策を強化する方針だ。
政府も本腰を入れて取り組む姿勢を見せているホストクラブ問題。そもそも女性客はどのようにホスト沼へとハマっていくのか――。