■冬のボーナスが半分に……
令和はテレビ不況の時代だが、フジテレビは特に危機的状況にあると言われている。7月24日配信の『デイリー新潮』では、フジテレビの宮内正喜会長(79)が7月10日、社内の新体制全体会議で、
「テレビ業界全体の広告収入が悪化し、とりわけフジは深刻で、緊急事態と言える状況。緊急対策を講じないと、(2023年度)通期でも厳しい業績になる可能性がある」
と、明言するほどに追い込まれていることが報じられていたが――。
「社員への今冬のボーナスが、半分になってしまったといいます……。宮内会長が明言した夏の時点で厳しかったのですが、ドラマ部門では『すき花』の大ヒットに大きな期待があったはずです。キャストはZ世代に人気の今田さんに神尾さん、女性人気が圧倒的な松下さんと多部さんを起用。何よりも、『silent』を大成功させた村瀬×生方コンビの作品として、大いに注目を集めていましたよね」(前出の制作会社関係者)
『silent』は今、テレビ界で最も重要なコア視聴率が5%台という好成績だった。『すき花』が同様に大ヒットすれば、あらためてフジテレビのドラマへの注目度が上がり、今後、単価の良いCMが入る。そして、ドラマ部門が良い循環をしていく――そう期待されていたようだ。
「ところが、その『すき花』がまさかの惨敗、と……。現在のフジテレビは、グループ全体は黒字ですが、“本業”のテレビ事業が大ピンチ。『すき花』でその流れを変えたかったのでしょうが……」(前同)
11月6日、フジ・メディア・ホールディングスは、2024年3月期第2四半期の連結業績(2023年4月1日~2023年9月30日)を発表。不動産部門などが好調で、全体の売上高は2675億4400万円(前年同期比7.4%増)だった。