■25年7月クールの続編が最初に放送されるのは――

 前出の制作会社関係者は続ける。

「『VIVANT』の続編放送は、25年7月クールでほぼ決まりだといいます。本決まりになれば、『U-NEXT』は多額の予算を組み、今度こそ独占先行配信の権利を勝ち取ろうとする、という話ですね。

 ただ、『U-NEXT』はあくまでも国内向けメディアです。海外進出を意識して『VIVANT』を制作している福澤監督は、今度は最初から“ネトフリ独占配信”を提案する展開も考えられますよね」

『VIVANT』の制作にあたり、福澤氏は国内ではなく海外に意識を向けていたことを複数のインタビューで語っており、12月1日配信の『まんたんウェブ』でも、自分だけでなくキャストやスタッフも同じ考えを抱いていて、そのうえで『VIVANT』に協力してくれた、と明かしている。

《皆さん「僕の作品だから出る」っていうよりはですね、「日本のドラマも世界に出ていかなきゃいけないっていう危機感」があったと思います》
《隣の韓国のドラマが世界で評価されている中、日本も国内向けばかりに作ってるばかりじゃなく、やっぱり外に出ていかなきゃいけないっていう気持ちはみんなあったと思いますよ》

 そんな制作陣と俳優陣だけに、『VIVANT』の続編も海外展開はマストと考えるはずだ。そうなるとやはり、ネトフリでの配信の展開もありそうだ。

「ですが、TBSと『U-NEXT』は資本業務提携を結んでいる関係ですからね。そんな、“仲間”の『U-NEXT』を飛ばして、いきなりネトフリで展開するのはどう考えても簡単ではないでしょうね。

 そして当然、日曜劇場にCMを出しているスポンサー企業も黙ってはいない。『VIVANT』は最終回で、テレビ界が最重要視している13~49歳のコア視聴率が10.1%というとんでもない高数字を叩き出しています。『VIVANT』続編時のCM単価は上がりそうですが、高いお金を出すスポンサー企業にしてみれば、まずは地上波で放送することが“絶対条件”になってくるでしょう。

 果たして、25年7月期と言われる『VIVANT』の続編は、これまで通り地上波でまず放送されるのか、それとも『U-NEXT』やネトフリでの先行配信があるのか――ドラマの内容とともにそのことにも注目が集まるでしょうね」(前同)

『VIVANT』は「いま最も海外バイヤーに注目されている日本のドラマ」としてカンヌ開催の見本市『MIPCOM BUYER‘S AWARD for Japanese Drama2023』でグランプリを受賞するなど、海外需要は明らか。続編の第1話が最初に放送されるのは、どこになるのか――!?