■新会社のマスコミ向け広報は“ジュリー派”の人物に!?

 白波瀬氏は最も長くジャニーズ事務所で働き、ジャニー氏の加害問題やメディアへの圧力のキーマンと言われてきた人物である。

「白波瀬氏は9月と10月に開かれた事務所の記者会見に姿を見せることもなく、“どうして出てこないのか”“彼が出てきて説明すべき”と散々言われてきましたが、最後まで沈黙を貫いたまま会社を去り、そしてそのまま隠居するといいますね。当然ながら、STARTO社には関与しません」(前出の芸能プロ関係者)

 白波瀬氏に代わって、STARTO社でマスコミ担当の広報に就任するのは――、

「旧ジャニーズ事務所で、藤島ジュリー景子前社長の右腕のように動いていたやり手の人物・A氏だといいます。つまり、 “ジュリー派”の人間。A氏は特にゴリゴリのジュリー派でした。

 もちろん新会社になったし、すでにジュリー氏は社長を辞任し、退場している。A氏もこれまでのような“攻めた”働き方はしないでしょうし、考え方も変化はしていくのでしょうが、業界関係者からすれば、どうしても“ジュリー氏の頃の常識”が残ってしまうのでは、と見られているいうことです」(前同)

 9月7日に開かれた会見で井ノ原は“忖度”の話題が出た際に、

《「昔、ジャニーさんが言ってた」というスタッフさんが多いのも理由。毎日僕は「やめてくれ」と言っています。すぐにはなくならないが、一緒に考えていくべき》

 と、コメントしていた。同じような理屈で、ジュリー氏の時代のやり方が消えない可能性がある、ということだ。

「SMAP解散騒動は、ジュリーら“創業家”とSMAPのチームマネジャーI女史の関係の悪さも原因だと言われている。それだけに、ジュリー氏と極めて近かったA氏が広報になるというSTARTO社が絡むところでは、SMAPが過去の禍根をすべて水に流して再集結するのは難しい、ということです。木村さんはSTARTO社と契約すると言われていますしね。

 福田社長はSMAPの再集結に期待をしているようですが、内部の体制は逆方向に進んでいるとも言えそうです……」(同)

 今年は結成35周年のアニバーサリーイヤーを多くのファンに祝われるなど、いまだに復活を望む声は絶えないSMAP。しかし、再集結までの道のりは遠そうだ――。