12月17日、鈴木亮平(40)主演の連続ドラマ『下剋上球児』(TBS系/日曜午後9時~)の最終回が放送された。平均世帯視聴率は9.5%、個人視聴率は6.1%だった(関東地区/ビデオリサーチ調べ、以下同)。

『下剋上球児』は、三重県立白山高校の弱小野球部が2018年に甲子園初出場を果たすまでの3年間を描いたノンフィクション作品『下剋上球児』(カンゼン)にインスピレーションを受けて企画された、三重県立越山高校(通称『ザン高』)が舞台のオリジナルドラマ。

 最終回でザン高は地方大会の決勝に勝利し、甲子園に進出。そこから時間は飛んで部員たちの進路も描かれ、物語は大団円を迎えたが――。

「最終回前の第9話(12月10日放送)の世帯10.2%、個人6.6から数字を落としてしまいました。テレビ界が最重要視している13歳から49歳までのコア視聴率も、9話が3.2%で最終回が3.0%とダウン。

 ドラマが、悪く言えばかなり無難でテンプレ的な終わり方だったことに加えて、裏番組で日本テレビが『世界の果てまでイッテQ!』をぶつけてきたのが、痛かったですね……」(制作会社関係者)

※画像は『世界の果てまでイッテQ』の公式X(ツイッター)『@itteq_ntv』より

 この日の『イッテQ』は、午後7時から10時にかけて「冬の豪華3時間SP」が放送されていた。スタジオMCのが基本のウッチャンナンチャン内村光良(59)がオーストラリアでサーフィンに挑んだり、年イチで登場する女優の木村佳乃(47)が例年同様に身体を張った姿を見せたりと、番組は盛りだくさんの内容だった。

「『イッテQ』は常に5%台以上のコア視聴率が取れる大人気番組ですが、今回の3時間SPの数字は、なんと9.1%。これに『下剋上球児』が滅多打ちにされてしまったわけですよね。

 TBSの日曜劇場は、以前からコア視聴率が良い枠で知られている。前クールの“モンスタードラマ”『VIVANT』は、最終回には10%超えを記録。今期の『下剋上球児』も『VIVANT』には大きく劣りますが安定した数字で、秋ドラマのトップにはいたのですが……。しかし、『下克上球児』の最終回の同日12月17日に日テレドラマに惨敗を喫することになりました」(前同)

 同日に日テレで放送されたのは、木南晴夏(38)主演ドラマ『セクシー田中さん』(午後10時30分~)の第9話。これがコア視聴率4.2%と『下剋上球児』を大きく超える数字を叩き出したのだ。この数字は、今秋の連続ドラマでナンバーワンの視聴率である。