■『silent』との大きな違い

 村瀬健プロデューサーと脚本家・生方美久氏という、同じコンビで大ヒットした23年の秋ドラマ『silent』は、想(目黒蓮/26)の耳が聞こえなくなったことをきっかけに、紬(川口春奈/28)や湊斗(鈴鹿央士/23)など、周辺の人物の意識や、関係性の変化を描いていた。こちらは視聴率、配信ともに大ヒットとなったが、変化のあるなしが、分かれ道となったのかもしれない。

 最終回の予告には、ゆくえ(多部)の妹・このみ(齋藤飛鳥/25)や、椿(松下)の弟・楓(一ノ瀬楓/26)が、4人の世界に呼び込まれ、意外な展開になるとあるが、はたして、物語に大きな変化は訪れるだろうか。

 村瀬プロデューサーはX(旧ツイッター)で、また松下たちは12月21日朝の『めざましテレビ』で最終回に“仕掛け”があることを匂わせた。果たして何があるのか――一般視聴者も巻き込むラストに期待したい。