落語家の春風亭一之輔(45)が、国民的演芸番組『笑点』(日本テレビ系)の新メンバーに加入。2月5日の番組内で発表された。
番組は司会の春風亭昇太(63)が新メンバーの楽屋を訪れ、中を覗きながら「おぉ~、よろしくね」と声をかける場面からスタート。大喜利コーナーで他のメンバーが登場したあと、昇太に呼び込まれる形で一之輔が登場。客席からは大きな拍手と歓声が巻き起こった。
2022年9月に長年レギュラーを務めた六代目三遊亭円楽さん(享年72)が逝去。これを受け、新メンバーが加入することが発表されていた。
一之輔は、日本大学芸術学部卒業後の2001年に春風亭一朝に入門。2012年に21人抜きで真打昇進を果たし、その後は寄席のみならず、テレビやラジオなどでも大活躍。今では「最もチケットの取れない落語家の1人」とも称されるほどの存在だ。
「実は、一之輔師匠は、過去に『笑点』メンバー加入のオファーを断っているんですよ……」(中堅落語家=以下同)
■「三平の後任」本命は桂宮治じゃなくて一之輔だった
2021年末、林家三平(52)が『笑点』から降板。代わって2022年1月、桂宮治(46)が新メンバーに抜擢されたが、一之輔と宮治は「40代落語家の二大スター」として同年7月配信の『集英社新書プラス』で対談を行なっている。
一之輔は桂歌丸さん(享年81)が存命中に「若手大喜利」に出演していたものの、「降ろされちゃった。なぜなら、つまんなさそうにしてるから。(当時、『笑点』のレギュラーだった)歌丸師匠の“ふて腐れてるのかい、この人は”っていうひと言で降ろされたらしい。おれ、放送作家さんからそう聞いたよ」と語っていた。
「一之輔師匠はそう話していますが、番組サイドはずっと一之輔師匠に対して“熱心”だったそうです。三平師匠に代わって宮治師匠が加入しましたが、実は本命は一之輔師匠だったといいます。
三平師匠の降板が決まったのは辞める半年以上前。その際、『笑点』サイドはまず、一之輔師匠にオファーしていたそうなんですが、師匠は断ってしまったそうなんです。まず一之輔師匠は超多忙でスケジュール面で難しかったというところがありそうですが、それ以前に、すでに超売れっ子でしたから『笑点』に出る意味がない、と判断したのではないでしょうか」