コロナ禍を経て、芸能人も多数、YouTubeに“参戦”。そして、2023年の流行語大賞候補には、「ひき肉です」の挨拶が話題を呼んだ中学生6人組YouTuber『ちょんまげ小僧』を筆頭に、ネット上で出会った男性からカネをだまし取る『頂き女子』や、自民党女性局のフランス研修で物議を醸した『エッフェル姉さん』こと松川るい参院議員(52)など、SNS発のワードも選ばれた。
YouTubeやTikTok、インスタグラムから人気に火がつくケースも増え、ますますネット・SNSでの発信は身近になりつつある。そんな今、大注目を集めるのは”盛れない・盛らない”がキーワードとなるSNSアプリ、『BeReal』だという。
その理由を芝浦工業大学デザイン工学部教授で、若者研究の第一人者でもあるマーケティングアナリストの原田曜平氏は、「2024年は“若者に人気”だったものがさらに上の世代に普及するからだ」と話す。
原田氏自身が手がけた『2023年Z世代ヒットトレンドランキング』(サイバーエージェント次世代生活研究所)をもとに、24年、より幅広く世間から支持を得そうな潮流を分析してもらった。
「流行にはまず若者が飛びついて、その上の世代に時間差で普及するという傾向があります。その前提のもとランキングを見てみると、まずアプリ・WEB部門の1位、“盛れない”ことで人気のSNS『BeReal』は、Z世代以上でも使い始める人が出てくると思われます」(前出の原田氏)
BeReal社が開発したアプリ『BeReal』は1日に1回、アプリからランダムに利用者へと通知が届く。通知が届くと、利用者は2分以内に無加工の写真をその場で撮影して投稿しなければならない、というルールがあるフランス発のSNSだ。自撮り写真と正面写真(内カメ/外カメ)を同時に撮影できることが特徴で、“リアルな日常を写真に収め、友だちと共有する最もシンプルな写真共有アプリ”をうたう。