■注目はやはり松下洸平

『直虎』も視聴率は低いながらも、後半は高橋一生(43)が小野但馬守政次役で、直虎自身の手により槍で胸を突かれる磔の刑に(第33回)。菅田将暉(30)が井伊万千代役で、直虎の遺志を受け継ぐことを白い碁石に誓う(第50回/最終回)など、視聴者の涙を誘う熱演で盛り返したこともある。イケメンをそろえることが、本作成功のカギになりそうだ。

「中でも注目すべきは松下洸平(36)でしょう。吉高とは21年のヒット作『最愛』(TBS系)でコンビを組んでおり、2人の絡みに期待している視聴者は多そうです」(前出のドラマライター/ヤマカワ)

 松下が演じる宋の見習い医師・周明は、歴史上には登場していないオリジナルキャラ。実在の人物と違って自由自在に描けるため、松下の癒やしの魅力を存分に発揮できる。松下沼が発生することは確実なようだ。

 大河ドラマの意欲作は空振りに終わることが多いが、松下をはじめとするイケメン勢をうまくつかえば、成功に導けるはず。本作での巻き返しに期待したい。