東京・文京区目白台にある、田中角栄元総理大臣の自宅が1月8日に全焼した。当時、邸宅内には長女で元外務大臣の田中真紀子氏(79)夫妻が在宅。けが人はなかったものの、出火の“心当たり”として眞紀子氏は「線香をあげていた」という。

「角栄氏は1972年、54歳の若さで64代目の首相となった人物。“決断と実行”をキャッチフレーズに、首相に就任すると日中国交正常化をあっという間に実現させたほか、『日本列島改造論』を唱えたことでも知られます。

『日本列島改造論』は日本列島を高速道路や新幹線などの交通網で結び、大都市と地方の“格差解消”を目指すもの。書籍として『日本列島改造論』が日刊工業新聞社から出版されると、91万部の大ベストセラーになりました」(夕刊紙記者)

 稀代の名宰相と呼ばれた角栄氏の自宅は“目白御殿”とも呼ばれ、面積にして2575坪、約8500平米と言われる大豪邸。2階建ての建物部分は述べ約800平米で、それが全焼したのだ。

「一時は交通規制が敷かれ、消防車が20台以上も出動する大火事でした。出火原因は9日午前から警視庁などが実況見分をおこない詳しく調べている最中ですが、眞紀子氏は当時線香をあげていたことをメディアの取材に対して明かしています」(前同)