■歌舞伎町の新名所にも和テイスト

 都内では、23年4月に『東急歌舞伎町タワー』がオープン。10月には『虎ノ門ヒルズ ステーションタワー』、11月には『麻布台ヒルズ』が開業した。近年オープンする都内の観光スポットの多くも「インバウンド需要狙いが見てとれる」と、デーブ氏は指摘する。

「東急歌舞伎町タワーには提灯などがぶら下がる和を意識した、フードコートができており、盛り上がりを見せています。歌舞伎町といえば東宝のゴジラビルもあって外国人に大人気。そこに和を意識したフードコートを置いたのは東急サイドの作戦でしょう」

 コロナ禍も明け、外国人観光客向けのインバウンド需要戦線は火ぶたが切って落とされたばかりだ。

デーブ・スペクター
コメンテーター・プロデューサー・放送作家。米国ABC放送のプロデューサーとして来日し、フジテレビ系バラエティ『笑っていいとも!』にゲスト出演したことをきっかけに日本デビュー。以降、コメンテーターや番組プロデューサーとして、『サンデー・ジャポン』(TBS)などで活躍中。