■『SHEIN』を利用する“金欠Z世代”の二分化

 原田氏は、『SHEIN』を利用する“金欠Z世代”のファッションへの向き合い方には大きく二つのタイプがあるという。

「まず、前述したように流行に敏感だけど何のこだわりもないミーハー層。SNSや動画でインフルエンサーなどがオススメした商品をなるべく安く買いたいという人たちです。

 反対にこだわりがあるタイプの人は、“お金がないのに偽物のハイブランドで見栄を張ろうとしていると思われるのは恥ずかしい”と思ってしまう。そういう人は、『SHEIN』のなかでも自分なりのコーディネートを組み立てたり、服はブランドで買うけど、アクセサリーのような小物だけ『SHEIN』で買い、全体の費用を抑えるなどといった工夫をしています」

“パクリ品”の販売を手掛ける激安通販サイトは『SHEIN』に限らない。パクられる側にしてみれば、それがないかどうか目を光らせたり、訴訟をしたりと仕事が増えて仕方がないところだろうが……。

原田曜平
慶應義塾大学商学部卒業後、広告業界で各種マーケティング業務を経験し、2022年4月より芝浦工業大学・教授に就任。専門は日本や世界の若者の消費・メディア行動研究及びマーケティング全般。
2013年「さとり世代」、2014年「マイルドヤンキー」、2021年「Z世代」がユーキャン新語・流行語大賞にノミネート。「伊達マスク」という言葉の生みの親でもあり、様々な流行語を作り出している。主な著書に「寡欲都市TOKYO 若者の地方移住と新しい地方創生 (角川新書)」「Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか? (光文社新書)」など。