■ハイブランドもキャラクターも“パクリ”は多数!?

「アメリカでは、ラルフローレンやステューシーが商標権侵害だとして『SHEIN』を訴え、裁判沙汰にまで発展した経緯があります」(前出のファッション誌編集者)

 高級ブランドのデザインに限らず、日本が世界に誇るキャラクターコンテンツも『SHEIN』の被害に遭っているという。

「人気漫画『ONE PIECE』(集英社)に出てくる登場人物が、作中で食べることでも知られる“悪魔の実”を模したイヤホンケースに、イラストレーター・ナガノさんが描く、キャラクター『ちいかわ』のデザイン入りハンドタオルなど。

 日本の作品、イラストレーターが実害を受ける例も珍しくありません。ファミリーマートで売られているアイスクリーム『食べる牧場ミルク』の牛のイラストで知られるしばたまさんは、SNS上で自身の絵に酷似したものが商品デザインに使われていることを明らかにしています」(前同)

※画像は「しばたま」さんの公式X(旧ツイッター)『@shibatamaaaa』より

*画像はファミリーマートの公式インスタグラム『@familymart.japan』より

 そして、今回のユニクロだ。

 ユニクロを運営するファーストリテイリング社は、同社の大ヒット商品『ラウンドミニショルダーバッグ』(1500円・税込)の模倣商品を販売したとして、SHEINブランドを展開するRoadget Business、Fashion Choice、SHEIN JAPANの3社を提訴。理由として「ユニクロブランドと同社の商品の品質に対する顧客からの高い信頼を大きく損ねていると判断した」と説明し、不正競争防止法違反だとして、模倣商品の販売停止と損害賠償を要求している。

 半円型のラウンドミニショルダーバッグは、使い勝手が良く手頃な価格だとして、22年頃から海外のSNSで話題に。日本でも人気で、色違いで複数買う人も珍しくない商品だ。

※画像は「ユニクロ」の公式X(旧ツイッター)『@UNIQLO_JP』より