■前クールは『セクシー田中さん』が大躍進で『下克上球児』を“下克上”

 2023年10月クール、日テレの「土曜ドラマ」枠では木南晴夏(38)主演の『セクシー田中さん』、「日曜劇場」枠では鈴木亮平(40)主演の『下剋上球児』が放送されていた。当初、コア視聴率は『下剋上球児』が優勢だったが、『セクシー田中さん』が右肩上がりで数字を伸ばし、終盤では4%超の高い数値を記録し、日テレの逆転勝利となったのだ。

※画像は『セクシー田中さん』の公式X『@ntv_tanakasan』より

「『新空港占拠』も、日曜劇場の大きなライバルになるのは間違いない。前作『大病院占拠』は、23年1月クール放送のドラマではコア視聴率トップの作品で、すでに一定の視聴者がついているアドバンテージがある。

 加えて、『大病院占拠』が普通のドラマでは狙って出せない独特な面白さが大バズリし、“ネタドラマ”として話題になったことで、続編の『新空港占拠』でも、それを楽しみにしている視聴者が非常に多いんです」(前出の制作会社関係者)

『大病院占拠』は本筋こそシリアスだが、雑なCGやツッコミどころ満載のシーン――特に第2話の、”どう見ても間に合ってないのに、手が異常に伸びて助ける”救助シーンがSNSで大バズりし、人気を博した。

『新空港占拠』は『大病院占拠』に比べるとCGの質は改善したものの、相変わらず爆破シーンが雑だったり、吹っ飛ばされた武蔵(櫻井)がほとんど無傷だったりと、“占拠クオリティ”は健在。

《やっとみたー!!ツッコミどころ満載な所がやっぱり好きだし、リアタイでワイワイ皆んなで言いながら盛り上がりたいやつ!》
《考察系ドラマは好きでないし、色々と設定に無理がありすぎなツッコミどころ満載ななんだけど、それを逆に売りにしてしまっているだろうなという戦法にまんまとハマって観てしまう的なドラマ》

 といった声が、多く寄せられている。

「前作同様、“考察もの”としても楽しめる作風になっているし、“武装集団のキャストが劇中で正体判明するまで未発表”という点も、リアタイ視聴で追いたくなりますね。

 一方で、『さよならマエストロ』もとても見ごたえのある作品なんですが……過去の日テレドラマとの“類似”が指摘されていて、開始早々にケチがついた感もありますね」(前同)