「カウンターもあるし、手が届くわけがないでしょう」
苦渋の表情を浮かべながら、そう話すのはSNS騒動の渦中にいる寿司店の大将だ――。
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世界の美食家たちが各国で食事をする際、店を決める指標として使っていることでも知られるミシュランガイド。掲載されるだけでも飲食店にとっては非常に栄誉なこのガイドブックだが、その中でも優れた料理やサービスを提供する店に与えられるのが、星である。星の数が多ければ多いほど、お店の格式は高くなり、最高ランクの3つ星を得られるのは料理界でも一握りの料理人の店のみだ。
その最高峰の3つ星を10年以上維持し続ける京都の名店『嵐山吉兆』で修行を積み、東京・南麻布に1人前5万円はくだらない高級店『鮨よし田』を構えた、吉田安孝大将の店を舞台にした騒動が勃発したのは1月19日金曜日の深夜のことである。
ウェブメディア編集者が起きた騒動を解説する。
「ラウンジ勤務と思われる女性がX(旧ツイッター)上に、自身が座るカウンターの前に大将が白ワインを置き、そのワインを巡って大将と口論になった旨を投稿。投稿したポストには、なんと大将から殴りかかられたと記されていたんです。大将が店内で暴れているようにも見える写真も添付されており、“超高級店で暴力沙汰か?”と、現在、ネット上でも大きな注目を集めています」
この投稿がX上で話題になると、
《鮨よし田 他の方が投稿してる大将の姿は和やかなのに、何をどうやったらこんなにキレさせてしまったんだろう》
《この距離で、しかもカウンターをはさんで「殴りかかる」人はいません。井上尚弥でも当たらんで》
《良いとこの店って大将に気遣うまでがセットだから気疲れすることが多い》
《このポストがどこまで本当かも、寿司屋側の言い分もわからないので判断できない、というのが普通の成熟した大人の反応だと思うのだが》
など様々な意見が寄せられた。寿司店側を擁護する声も多いが、厳しく言う意見ももちろんある。
そんな騒動の渦中の人物である『鮨よし田』の吉田大将の胸中はいかばかりか――本サイトは話を聞いた。