■旧ジャニ所属のレーベルから若い男性グループがデビュー

 そうした流れがあるなか、すでにレコード業界には、具体的な“大きな変化”が訪れているという。

「象徴的な出来事が、9人組グループ『SUPER★DRAGON』の3月6日のメジャーデビューです。

 SUPER★DRAGONは、大手芸能プロダクション『スターダストプロモーション』の男性アーティスト部門『EBiDAN(エビダン)』に所属しているグループ。1月時点で上は24歳、下は19歳のフレッシュなグループで、ビジュアルもイケメン揃い。旧ジャニーズ勢と競合しているグループと言えますが、『SUPER★DRAGON』のレーベルが話題になっているんですよ」(前出の芸能プロ関係者)

※画像はSUPER★DRAGONの公式X『@Supdra_staff』より

 これまでEBiDANに所属しているグループは、自社レーベルの『SDR』か、『JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント』の社内レーベルからデビューしてきた。『ビクター』はかつてSMAPがデビューした会社だが、現在、旧ジャニーズはソロアーティストとして活躍している木村拓哉(51)しか契約しておらず、若い男性グループとは競合していない。

「ところが、SUPER★DRAGONのデビューが内定しているレコード会社は、過去にやSexy Zoneが所属していただけでなく、現在もA.B.C‐Zが所属している会社『ポニーキャニオン』です。A.B.C‐Zは同社で昨年11月29日に初のEP(※ミニ・アルバムやマキシシングルのような扱いのCDなどを指す音楽業界用語)『5 STAR』をリリースしたばかり。

 そんなレコード会社からSUPER★DRAGONがデビューすると。ですが、これは“始まり”で、今年は、多くのプロダクションで男性グループが猛プッシュされ、続々と大手レコード会社でデビューする――と、そう言われていますね」

 やはり、ジャニーズ帝国の崩壊はあまりにも大きなことだったのだ。日本の芸能界は今、着実に前へと進んでいるようだ――。