■芸能プロ関係者からは「日テレドラマの評価はテレ東以下」の声も

 漫画家、『セクシー田中さん』の原作者の芦原さんは1月に入り、ドラマの脚本を巡ってトラブルになっていたと明かしていた。1月26日にはXで《今回のドラマ化で、私が9話・10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った》と説明し、長文で経緯を綴っていた。

 ポストによると芦原さんは原作漫画は未完であり、結末も定めていないことから《必ず漫画に忠実に》、ドラマオリジナルとなる終盤については《原作者があらすじからセリフまで》用意することも条件とし、《場合によっては、原作者が脚本を執筆する可能性もある》と制作側に求めたという。

 ところが《毎回、漫画を大きく改編したプロットや脚本が提出されていた》といい、ドラマオリジナル展開の8話~10話についても《当初の条件は守られず私が準備したものを大幅に改変した脚本がまとめて提出されました》と明かした。

 ドラマについて《何とか皆さんにご満足いただける9話、10話の脚本にしたかったのですが…。素人の私が見よう見まねで書かせて頂いたので、私の力不足が露呈する形となり反省しきりです。漫画『セクシー田中さん』の原稿の〆切とも重なり、相当短い時間で脚本を執筆しなければならない状況となり、推敲を重ねられなかったことも悔いてます》と後悔の念をにじませた。

「ドラマ化に向けて、数話のプロットや脚本をチェックし、6月上旬に最終合意に至ったといいますが、この時点でいかにバタバタしていたか、ギリギリだったかがうかがえますよね。10月から放送開始なのに、制作決定が6月ですからね。そこから内容を詰めて、俳優、撮影のスケジュールを調整して、撮影して、編集して放送……“突貫工事”だったのでしょう。

 芦原さんはポストしていたように、ドラマを丁寧に作ることを条件にしていたのに、満足な時間もなく、強引に制作が進行していったのでしょう」(前出の制作会社関係者)

 芦原さんはご自身が脚本を書かれた9話と10話に関して推敲の時間もないことも後悔していたが、やはりそこからも日本テレビサイドが強引に制作を進めたことがうかがえる。

※画像はドラマ『セクシー田中さん』の公式X(ツイッター)『@ntv_tanakasan』より

 芸能プロ関係者はこう話す。

「日テレは情報番組とバラエティ番組は民放でも断トツトップ。特にバラエティは強く、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率も他局を圧倒しています。ただ、ドラマに関しては芸能プロダクションサイドからの評価は“かなり下”といったところなんです。

 たしかに最近はヒット作もありますし、現に『セクシー田中さん』も好評でしたし、櫻井翔さん(42)主演の『新空港占拠』も4%後半と高いコア視聴率を取っています。それでも芸能プロからしたら日テレのドラマは“かなり微妙”で、なんならテレビ東京よりも下といった評価なんです。もちろん、プロダクションによりますが」